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【駒沢】老人ホーム入居の決断に迷うご家族さまに提案した体験入居の使い方


【駒沢】老人ホーム入居の決断に迷うご家族さまに提案した体験入居の使い方

駒沢にお住いのご夫婦の入居


ホームページの無料相談事例をご覧になったご家族さまからご入居相談を頂きました。


事業を息子さまに譲り、引退したことをきっかけにご夫婦で老人ホームへの入居を希望されています。


麻布十番の相談室にてヒアリング日程を取り決めました。 ※当社の相談窓窓口一覧


ご相談者は息子さまで施設入居を検討されているのは息子さまのご両親です。

ご両親のADLは以下となります。


【お父さま:83歳】

食事:普通食(通常食)

歩行:自立

排泄:自立

更衣:自立

義歯:ナシ

認知症:なし


【お母さま:82歳】

食事:普通食(通常食)

歩行:自立

排泄:自立

更衣:自立

義歯:上義歯

認知症:アリ


ご両親は祖父の時代から続くお店を45年守り続けてきました。 お父さまが厨房で和菓子を作り、お母さまが店舗で販売主任をしていました。 18年前より息子さまが会社員を退職し和菓子店に入り和菓子つくりのノウハウを勉強され現在は新作の開発から定番商品まで全て息子さまが味を決めています。


ご両親はコロナの影響で客足が途絶えてしまいお店の継続が困難になるなどの問題を乗り越え、コロナがひと段落しお店にお客さまが戻ってきたところで経営を息子さまに譲り引退されました。


引退に合わせてご実家と息子さまの自宅を合わせて二世帯住宅を建てられたそうです。

1階にご両親が住み、2階に息子さまご夫婦が住まれています。


引退後しばらくはご夫婦で国内旅行を楽しむなどされていましたが、お母さまに認知症の症状が出てきて生活に変化が出てきました。


引退しているはずのお母さまが朝早くに起き出して仕事の支度をすることが多くなり、時系列にそぐわない会話が増えてきたのです。


すでにお亡くなりなられているお店の常連さんが和菓子を買いに来る、とか、お店の掃除をしにいく、といった言動により認知症を疑い、かかりつけの医師に連絡を行い認知症検査を行ったところ認知症と判断されました。


現在、生活に支障はありません。


老人ホーム探しにいたった経緯を深堀すると、お店の経営にかかりつけになってしまっている息子さまご夫婦の深刻な悩みがわかってきました。


ご両親が引退されてからは息子さまご夫婦がお店の経営を行っておりますが、忙しくなってしまいお休みも取れないような日々が続いていました。


同じ家に住んでいるとはいえ一日のほとんどを仕事場で過ごされるため何かあってもケアが出来ないことを懸念されていました。


今はお父さまが元気なので問題はありませんが、お父さまも高齢になってきておりお母さまの認知症が進行してしまうと家族でケアする体制が維持できないことを心配していました。


デイサービスの利用も検討されておりましたが、段階的に利用施設を変えるくらいなら最初から看取りのできる老人ホームで生活するほうがご両親にとって良いのではないか、という判断から老人ホーム探しを始められておりました。



ご夫婦ですれ違う生活環境のズレ


ご入居相談に関するヒアリングで難しい問題が明らかになってきました。

お父さまとお母さまで生活環境に関する気持ちが異なっていたのです。


ご両親共に老人ホームに入居すること自体を拒否してはいませんでした。

しかし、お父さまとお母さまで老人ホームに対する思いにズレが合ったのです。


そのズレをまとめまてみました。


お父さま:

・夫婦部屋で一緒の部屋に入りたい

・気兼ねせずに外出したい


お母さま:

・お父さまと毎日顔を合わせるのは嫌である

・認知症の人たちばかりいる施設には入りたくない


さらに息子さまからいただいた条件がこちらになります。

・夫婦別々の老人ホームは避けたい

・看取りまでお願いできる施設

・見守りがしっかりとしている施設

・身体介護が必要になっても別途料金がかからないこと

・自宅のある駒沢の近くもしくは港区のどちらかにある施設


これらは全て必須条件となっていました。

必須条件が出そろいましたので老人ホーム探しにはいります。



駒沢エリア近郊の介護付き有料老人ホーム


今回、入居を希望されているご両親のADLを考えれば住宅型有料老人ホームやサ高住が適切だと思いますが、息子さまからいただいた「身体介護が必要になっても別途料金がかからないこと」という必須条件により、サ高住と住宅型有料老人ホームの選択ができません。


特養(特別養護老人ホーム)も基本的に要介護度3以上が入居条件となるため選択から外れます。

※各施設については施設の種類にてご確認いただけます。


そこで今回は介護付き有料老人ホームにて施設リストを作成することにしました。


港区と世田谷区の両エリアにて介護付き有料老人ホームのリストを作成していきます。

両エリアにはたくさんの介護付き有料老人ホームがありますので選択肢に困ることはありません。


紙面には書きませんが一時入居金や月額利用料についての条件もいただいておりましたのでご予算に収まる施設を5施設程に絞り込みます。


リストが完成したところで2回目の打ち合わせを行いました。



見学を経た感想


用意したリストの中から2施設が候補として挙がりました。

どちらも世田谷区の駒沢近郊にある老人ホームです。


早速、見学依頼を取り付けます。

息子さまのお時間が限られていることもあり1日で2施設を回る日程です。

また、見学にはお父さまとお母さまもご一緒していただきました。


それぞれの施設に対しての見学メモを下記します。


A施設:

・中規模の介護付き有料老人ホーム

・共有部のトイレや入浴場などは清潔で便・尿臭等一切なし

・スタッフは若手が多いが幅広い年齢層のスタッフがいる

・活気はあるが若手ノリのような雰囲気が見学者にどう映るか

・ご入居者の名前を下の名前で呼ぶスタッフが多い


B施設:

・大規模の介護付き有料老人ホーム

・スタッフが粛々と仕事をしている、良い意味でプロに徹している

・スタッフは女性9割、男性1割といった比率

・フロア間の連携がうまく取れている

・自立度の高いご入居者が多い

・ご入居者が複数人居る場でスタッフが排泄介助について大きな声でご入居者を誘う


見学後にお父さま、お母さま、息子さまからもご意見をいただきました。


A施設:

お父さま

「どちらも綺麗で大きな建物ですね。お金もかかってるんでしょうね。こういうことろで生活すればきっと安全に暮らせるんでしょうね。」


お母さま

「若いヘルパーが多いのね。にぎやかだけど毎日だと疲れちゃいそう。いろんな人がいるんですねー。」


息子さま

「キレイだと思いました。ただ高齢者を下の名前で呼んでましたね。ホームページにも書いてありましたけど子供扱いといわれたらそうかなと思いました。母は接客を長いことしていたのでそれがどう感じるか気になりました。それ以外は良いと思います。」


B施設:

お父さま

「女性のヘルパーさんが多いですね。こっちのほうが私と同世代の方が多いですね。」


お母さま

「大きいですね、迷っちゃいそう。うちのお客さんみたい。私はね、ずっと和菓子を売ってきてるんですよ。売るコツはみんなとお友達になっちゃうの」


息子さま

「母はこちらのほうが気に入ってるように思えました。私もこちらの方がいいと思いました。特に気になるところはありませんでした。」



体験入居から本入居へ


見学が終わり数日後、息子さまからお電話をいただきました。見学した老人ホームですがお願いするならB施設にしたいと思います、ということでした。


ただ、本当にこれで良かったのか分からないので迷っています、ともいわれました。


迷っている理由としては少しの時間見学しただけでその施設に決めてしまっても良いのかわからない、ということでした。


確かにその通りです。


このようなご意見が出来たときに相談員は「押し」をすることはありません。


わたしたちは営業マンではありません。

強引な押しは入居トラブルに直結します。


迷っているのであればその迷いを解消するためのアイデアをご提案するのが紹介会社の仕事だと思っています。


今回のケースでは見学という短い期間で施設を知ることが出来ない、という息子さまの迷いをどうやって解決するかがポイントです。


今回は体験入居の利用をご提案しました。

体験入居とは本入居を前提とした「お試し入居」です。


お試し入居は施設、ご入居希望者のどちらにとってもメリットになります。


・施設側は体験入居時に細かいアセスメントを行います。

・ご入居希望者側は見学時にはわからなかった施設の日常を知る機会が得られます。

※ショートステイでも同じことが言えますが大きな違いがあります。それは体験入居とショートステイの違い項目で詳しく説明します。


息子さまが体験入居に同意していただきましたので施設側に連絡をして段取りをします。

お父さまとお母さまも体験入居について前向きでしたが、必須条件を満たすため以下のような構成となりました。


居室構成:お父さまとお母さまは別フロアにおける別部屋

外出:お父さまは自立で認知症もないため覚書の締結により自由外出OK、ただし外泊については事前申請必要

その他:お父さまは携帯電話の所持OK、お母さまは携帯電話は無し


居室については認知症を発症しているお母さまのご意見を尊重することで同意を得ています。


体験入居は1週間となりました。

体験入居が始まってから4日目、息子さまからお電話をいただきました。


「1週間は入居決断には充分なのかもしれませんが、私にはまだそれでも足りない気がしています。もう少し体験入居の日数を延ばすことはできないでしょうか」


体験入居の延長はあまり一般的ではありません。

またB施設では延長は行っていませんでした。


そこで、体験入居からショートステイにつなげる方法をご提案いたしました。

1週間のショートステイを追加することで合計2週間の判断時間を取ることできました。

息子さまはこの期間で最終的な結論を出したい、と決断されました。


体験入居がスタートしているためショートステイの追加について施設に確認を取ったところ、気持ちよく了承していただけたため体験入居+ショートステイ(合計14日間)というお試し入居のプログラムが完成しました。


この間、息子さまも何回か面会に行かれ施設を良く観察されておりました。

お父さまとお母さまですが最初こそ旅行気分でしたがショートステイに移行するあたりから、生活をする場所として認識し始めているということでした。


ショートステイが終わりに近づくころ、息子さまからご連絡をいただき、駒澤大学近くにあるご自宅にお伺いしました。


息子さまはB施設への本入居を決断されました。

息子さまご家族さまと話し合い納得のいく決断ということでした。


すぐに契約の段取りをとり本入居が確定しました。


本入居後がスタートしてから2週間ほどして息子さまにご様子伺いのご連絡をしたところ、定期的にお父さまから状況を報告するlineが届いているため安心してお願いできます、ということでした。


この連絡により入居が落ち着いていると判断し今回の件をクローズとしました。



体験入居とショートステイの違い


最後に体験入居とショートステイについての違いを少し補足説明します。


体験入居とショートステイは入居検討側からすれば大きな違いはありません。

しかし、高齢者施設側には大きな違いがあります。


一般的な利用日数や料金、そして施設側の見解などをご説明します。


体験入居の利用日数:

施設によって体験入居の利用日数が異なりますので確認が必要です。

体験入居は短ければ2泊3日、1週間というところも一般的です。

中には1か月単位で最長3か月までという施設もあります。


体験入居の費用:

本入居を前提としているため無料という施設もあります。

ただ、全体的に考えると5,000円から10,000円/1泊が相場といえます。


体験入居とショートステイの違い:

施設側にとって体験入居とは本入居をするためのお試し期間となるためほとんどの施設において、何度も利用することはできません。


あくまでも本入居を円滑にするための準備期間だからです。

この期間で施設に慣れていただくことを目的としているからです。


施設側は体験入居時にアセスメント(評価、分析)をできるだけ細かく行うことでご入居者を深く理解し、日常業務を円滑に行うためのプログラム作成を行うことが出来ます。


体験入居から本入居に移行することを前提としているため、ご入居者は体験入居終了後もそのまま生活を続けることが多いです。

ただし、契約上は本入居に切り替わります。


ショートステイは介護付きホテルのようなイメージがわかりやすいと思います。


例えばご家族が旅行などで在宅介護が出来なくなってしまうため決められた期間だけ老人ホームに預かっていただくといった使い方を目的としたサービスです。


ただし、希望している施設に空き部屋が無ければショートステイを利用することは難しくなります。


施設にもよりますが一般的に、老人ホームではショートステイ専用部屋というものはありません。

あくまでも本入居利用を目的としているからです。


それでも施設として空き部屋が出てしまうことはあります。

そんな時は短期間でも利用していただき部屋を埋めることで売上を上げるという経営面の理由があります。


同時に施設を知っていただき本入居を検討していただくための宣伝の意味合いもあります。


体験入居やショートステイでも先方に伝えなければならない基本情報は本入居と変わらないため、利用手続きには一定の時間がかかります。

これも勘違いしやすい点ですから覚えておいていただきたいことです。


老人ホーム探しをご検討されている方は以下に無料相談のフォームを設置しておりますのでお気軽にご連絡願います。


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