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【上町】独居願望が強い母親に対してショートステイを使った老人ホーム選び

【上町】独居願望が強い母親に対してショートステイを使った老人ホーム選び

※相談事例は全てご相談者さまの了承を得て記事化しております。


独居を続けてきた母親


お母さまは結婚後ずっと神奈川県葉山町の一色で生活をされていました。

ご主人さまが亡くなられてからは独居を続けていました。


独居生活は10年以上でお母さまも独居生活を満喫されておりました。



そんなお母さまの言動に不審な点があることに気づかれた長女さまが半年前に訪問した際は物忘れがあるみたいだけど、歳も歳だしそういうものかと思っていました。



しかし、話の辻褄が合わずおかしいと感じていたそうです。



本人からも最近忘れっぽいという訴えがあり近くのクリニックを受診した所、軽度認知障害(MCI)の状態であると診断されました。



そんな折、お母さまが料理中に火を出してしまう事故が起こったそうです。

長女さまがお母さまの家に行かれた時、キッチンの壁が真っ黒になっていることに気づかれお母さまに話しをしたところ、



お母さま「ちょっとした火だから心配しないで。すぐに火は消えたんだから大騒ぎすることでもないでしょ」



と仰ったそうです。しかしそれ以後、長女さまは何かが起こってからでは遅すぎると思われたそうです。



長女さまはご自身でブティックを経営されており仕事に追われる生活から、大型連休時にしか自由な時間を作ることができませんでした。



また、介護についての知識は全くなく、施設と言ってもどのようなタイプがあるのか、どのような施設がお母さまにとって良いのかなどが分からず当サイトのホームページを見てご相談に来られました。



世田谷区の上町にある老人ホームをリスト化


長女さまはお母さまの施設入居を希望されているということでした。


そこで長女さまからご予算や施設の立地希望など詳しくヒアリングをいたしました。

すると必須条件として以下を挙げられました。



◆必須条件

・入居金は1000万円以下

・月額は総額40万円以下

・場所は長女さまが住まわれているところから車で30分以内

・身体介護が必要になった際もすぐに対応できること



相談員としてのポイントは、



・身体介護が必要になった際もすぐに対応できること



でした。

身体介護が重要視されていなければサ高住なども選択できます。

自立度が高ければ安く利用できる施設に越したことはありません。



しかし、長女さまは過去にあった火の事件からお母さまがこのまま認知症を発症し、判断力の低下による間違いは絶対に起こしたくないという強い思いがありました。



また、人見知りのお母さまにとって相部屋やプライバシーが無い施設を選びたくないという想いを持たれていることもわかりました。



これらの条件を加味した結果、介護付き有料老人ホームが良いと判断しました。

同時に今回のケースについては大手の老人ホームが好ましいとの判断もしました。



お母さまはすでに90歳で、認知症発症一歩手前の状態です。


このまま認知症を発症し、見当識障害など様々な認知症症状が出てくる可能性があります。

また、何かちょっとした事がきっかけで身体介護が必要になってしまう可能性もあります。



その時々の状況によりフレキシブルに施設対応ができることを考慮すると入居者さまの介護度に対して施設を作っている大手の老人ホームが好ましいのです。



お母さまは現在、神奈川県の葉山町という閑静な住宅街に30年以上、独居で住まわれており葉山を離れることを嫌っていました。



しかし長女さまの住まわれている世田谷区上町から葉山までは車で高速が渋滞していなくても1時間以上、電車であれば1時間半は掛かります。



やはり施設は世田谷区で選ぶことになりました。

いわゆる「呼び寄せ」です。

呼び寄せとは、息子さんや娘さんが住んでいる地域から遠く離れたところに住んでいる親世帯を子世帯が住んでいる地域に呼び寄せることを意味します。これには同居も含まれます。老人ホームに入居する場合は近居と言います。



世田谷区は現在、大手介護会社が1駅1ホーム構想から、エリアカバーの大型入居施設展開をしたり、要介護に合わせてすぐに移転できるように近隣に介護度の異なる施設を作るなど介護施設村となっています。



高齢者の状況の変化にフレキシブルに対応するにはとても良いエリアであることが幸いしました。



調べてみると上町の近辺に3施設程が対象として挙がってきました。

1つ1つの施設の特徴や状況の変化にどうやって対応するかなどのアドバイスを行い3施設すべての見学予約を取りました。



体験入居(ショートステイ)で分かったこと


この言い方は正しくありません。長女さまは3つの施設すべてにおいてショートステイを使うことを選択されました。



ショートステイはその施設を知る上で有効な手段です。金額的には若干高くはなりますが後々失敗しないことを最優先で考えるならばショートステイは良い手段です。



お母さまは当初こそショートステイに反対しておりましたが長女さまの熱心な説得により渋々、お泊りすることを了承しました。



2か月の時間を使い3施設でそれぞれ3日ほどショートステイを使った結果、見えてきたことがあります。



・A施設は丁寧な対応をしてくれるが自由に歩くことについてあまり良い顔をしない

・B施設は入居者さまを時間通りに動かすことを中心に考えている

・C施設はスタッフが友達のように入居者さまに接している



これらはすべてマイナス要素です。

体験で考えなければならないのは「楽しいこと」ではなく「目についたこと」「気になったこと」なのです。



高額な介護付き有料老人ホームですからパンフレット上のサービスはどれも魅力的です。その上で、どんな点が気になるのかを見なければなりません。



先ほどの意見はお母さまの感想を文字化したものです。実際の感想はこんな感じです。



お母さま「お部屋の外に出ると、すぐにスタッフの方がきてお部屋に戻されてしまうのよ、ちょっとお散歩したいだけなんだけどね」



お母さま「お食事の時間が来るとお部屋の外でずっと待っててせわしないわね。お食事は自分の時間で食べたいわ」



お母さま「わたしを下の名前で呼ぶのよ。あなたの孫娘と大して変わらない人によ。それはちょっと失礼よね」



残念ながらどれもすべて施設あるあるです。ただ、その中で楽しかった施設の思い出を語ってもらいます。



こうした意見に長女さまの意見を盛り込んでリストを肉付けします。

長女さまがショートステイ時に感じた意見がこちら。


◆長女さまのご意見


・A施設:施設がとてもきれいでホテルみたいな感じを受けた。施設長も丁寧だし施設側の営業マンも仕事が出来そうだ。



・B施設:中にいる入居者さまの服が汚れているのが気になった。汚れてもきがえさせてもらえないのかしら?そういうものなのかしら。



・C施設:大声が気になった。部屋を見ている時にも共有エリアでスタッフさんが大きな声を出していて怖かった。でもフレンドリーと言われればそうなのかもしれないとも思った。



施設選びは入居者さま、ご家族さまごとにとらえ方が違います。ちなみに相談員として私の意見がこちらです。


◆入居相談員の感想


・A施設:社内教育で敬語の徹底、見守り事故に関してヒヤリハットなどでしっかりとカバーしている。介護状態の変化により系列店が車で5分以内のところにあり施設長同士が連携している。



・B施設:スタッフ個々が自分の責任をしっかりと理解して動いており入居者様の特徴を良く理解した上で介護にあたっている。スタッフ欠員が常態化している可能性はある。24時間ナースが常駐しているため何かあっても医療的な対応が迅速に行える。



・C施設:スタッフが全体的に若く、友達感覚で介護を行っているため合う合わないはご家族さまのスタンスが出る可能性がある。介護状態が変化しても5分以内に要介護が高い系列店を持っているため利便性は良い。



こうした意見を全てまとめて最終選考に入ります。

このようにショートステイは施設の色を見る時にとても便利です。

世田谷区上町


最終的に選んだ上町の老人ホームとは


1週間ほどして長女さまから連絡をいただき手続きの話をさせていただきました。



長女さまはお母さまとも熱心に話をして施設への入居の承諾を取られていました。

正直に申し上げればそこに入居相談員としてのアドバイスはありましたがその内容は個人情報を含むため紙面では割愛いたします。



お母さまともお話させていただきましたが老人ホームの入居に対して拒否感を出さずに納得されていました。



最終的にお母さまは上町のご自宅から30分圏内にあるA施設を選択されました。



理由はスタッフの対応が一番良かったからです。ホテルに住んでいるようだという言い方ではありましたが本音が出た言葉だと思います。



長女さまもA施設について考えていたため結論が早かったそうです。


早速、本部に連絡を取り施設入居のための段取りを行いました。



ご入居が決まってからしばらく、長女さまは1週間に1回のペースで面会を行っていたようですが入居後についても特に不満は無いと仰っていました。



現在、3か月目を超えていますがお母さまにも帰宅願望は無く施設内での楽しみ方などもわかってきたとのことです。



3回目のご連絡をいただいた段階で相談員としての役務が完了したことをお伝えし、何かあればまたご連絡くださいとして今回のケースをクローズしました。



上町で施設入居をご検討中の方へ


世田谷区の上町は世帯数、人口密度当たりの人口が世田谷区で第3位のエリアとなります。エリア内には乗馬で有名な馬事公苑や日本各地の酒屋さんのご子息などが多く在籍する日本屈指の発酵学を教えている日本農業大学などがあります。



また歴史的にも古い町で上町で行われているボロ市などは1578年(天正6年)から続くイベントです。



歴史があるだけに地元に住み続けているご家族さまが多く高齢化に伴い老人ホームご入居を検討されるご家族さまが増えているのが特徴です。



古くからの住宅街だることからマンションなどが少ないエリアでしたが昨今ではマンションも増えてきて共働きのご家族さまが増えていることもあります。



ご相談の傾向としては大きく2タイプに分かれます。



1. 地元のご家族さまからのご相談

2. 上町に住まれているご家族さまから呼び寄せのご相談


 

最近では特に呼び寄せが多くなっていますが比率としては1:1となります。 ※弊社相談事例からの平均値による。



呼び寄せについてはご健在なご両親さまを住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅(サ高住)のお問合せなどが多く要介護度が低い方のご相談が顕著です。



地元のご家族さまからのご相談については在宅介護が難しくなってしまいご実家を処分して介護付き有料老人ホームへのご入居を検討する事例が増えております。



ご相談者さまは平均すると60歳以上の女性のご家族さまからのお問合せが多く、他のエリアに比べて平均年齢が若干低いのも世田谷区上町の特徴といえます。

これは上町が教育施設が多く小学校、中学校、高校が多く、若いご子息さまを育てるご家族さまから指示されていることが挙げられます。



反面、祖父、祖母と同居することが難しい側面がお問合せにつながっていると思われます。



上町はバスや電車の交通網の利便性が高いことから老人ホーム選びなども1時間圏内を条件とするご家族さまが多く見受けれます。



老人ホームも特養から介護付き有料老人ホームまで選択肢が多く揃っているため高齢者施設選びで迷われてのご相談などで弊社にお問い合わせいただくケースもあります。



世田谷区上町エリアで老人ホーム選びをご検討中のご家族さま向けに無料相談を行っております。


尚、入居相談はいかなる場合においても費用が発生することはございません。


以下よりお気軽にご相談ください。



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