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【上目黒】サ高住で認知症を発症して退居、新しい老人ホーム探しの入居相談

【上目黒】サ高住で認知症を発症して退居、新しい老人ホーム探しの入居相談

※相談事例は全てご相談者さまの了承を得て記事化しております。


サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の生活、気に入っていたけど


有料老人ホームには介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(介護型)、(一般型)など色々な種類があります。



それぞれの老人ホームにメリット・デメリットがありますが、ご利用者さまが本当に気にいったといえる終の住処を見つけることは難しいことでもあります。



身体状況に合わせて住み替える前提でその時々に充実した生活を送れる老人ホームを選ぶケースもあれば、終の住処とするつもりで入居したものの、泣く泣く転居しなければならないケースもあります。



今回は利用者さまが気に入っていたのに施設を転居しなければならなくなってしまった哀しい事例となります。

※老人ホームの種類については「施設の種類」ページにてまとめております。

サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住と略称で表記します)は、安否確認や様々な生活支援サービスを受けられるバリアフリー対応の「賃貸住宅」です。

ここで説明している「サービス」とは「安否確認」と「生活相談」のことで、介護サービスや食事はオプションになります。



サ高住とは、比較的介護度が軽い方が入居しており、自立はしているが自宅で暮らすことが難しくなってきたなどの事情があるご家族さまが選択することが多い施設で、自由度の高い暮らしが出来るのが特徴です。



サ高住で介護サービスが必要な時は、外部のサービスを個別に契約して利用することになります。



原則として入居後に長期入院や身体状態の悪化などを理由に退去を求められることはありませんが、訪問系のサービスを使っても介護を続けることが難しかったり、認知症症状が進行したり、日常的な医療的ケアが必要な状態になった場合は、十分な対応が出来ないなどの理由から転居を勧められるケースがあります。

一般型のサ高住に入居し、自分らしい生活を送っていたAさん(78歳、女性)は、認知症の発症後、症状の進行により転居を勧められてしまいました。



まさか自分が認知症になるなんて・・・と本人も思っていたでしょう。


これまで大病を患ったこともなければ、風邪で寝込んだ事もありません。



他のご入居者さまとも良好な関係で、天気の良い日はスタッフさんに声をかけて散歩に出かけたり、近くのスーパーへ買い物へ行ったりする日々を送っていました。



ご家族さまが遊びにきてくれた時には、共有スペースで料理を作って家族に振る舞うなど何一つ不安を感じさせない日常を送られていました。



物事が思い出せない時もありましたが、年相応の物忘れだろうと誰もが思っていたある日、自分の部屋を間違えることがありました。



その後、日々の会話に違和感を感じたスタッフさんに促され病院を受診することになります。



スタッフさんが、自分は認知症なんかじゃないし、どこも悪いところなんかないから病院なんか行く必要がないという本人を説得するのにはかなりの時間を要したそうです。



ようやくの思いでAさんから受診承諾をもらい、診断を受けた時には認知症が少し進行しており、診断結果はアルツハイマー型認知症でした。



これまでAさんはたまに自炊をしていたのですが、毎日の食事はサ高住の用意するものに切り替え、毎食後の服薬管理だけではなく訪問介護などの介護サービスの利用を開始いたしました。



それでもAさんは自分らしく過ごすことが出来ていましたが、中核症状の進行に加え、周辺症状が見られるようになってしまいます。


アルツハイマー型認知症の中核症状とは、脳の働きが低下することによって直接的に起こる「記憶障害」「見当識障害」「理解・判断力の低下」「実行機能障害」「言語障害」「失行・失認」などの認知機能の障害のことを言います。



周辺症状とは、中核症状が本来の性格や本人を取り巻く環境などに影響して現れる「妄想」「抑うつ」「興奮」「徘徊」「不眠」「幻覚」「意欲の低下」などの精神機能や行動の症状を言います。


Aさんは生活リズムが昼夜逆転するようになり、他のご入居者さまの寝ている時間帯に活動をするようになりました。

深夜に間違えて他のご入居者さまの部屋に入ってしまったり、トイレの失敗が目立つようになってきました。



他のご入居者さまとのトラブルは起きていませんでしたが、施設ではそれも時間の問題と考えていました。



認知症の受診が遅れてしまう今回のようなケースは残念ながら、よくある事例です。



ご自身が認知症に対して自覚がないため受診を拒んでしまい、時間が経過してしまった結果、認知症であると診断が下りた時にはすでに症状が進行した状態になってしまい対応が後手になってしまうのです。



早く診断を受けて、早期治療を開始していれば・・・ということは本当によくあります。



これ以上施設には居られないと告げられて


Aさんの入居しているサ高住では、スタッフさんによる見守りはあるもののヘルパーさんはいませんでした。



徘徊しているAさんを部屋へ戻るように促すことしか出来なかったのです。



サ高住の担当者さんからAさんのご家族さまに、このまま周辺症状が解消されなければ施設で暮らしていくのは難しいと告げられます。



「介護施設なのにそんなこともできないのか!」とご家族さまは憤慨しました。



一般的な考え方であれば当然の疑問だと思います。この記事を読まれている皆さまでも同じ気持ちの方は多いと思います。



おかしいと思われるかもしれませんが、介護の世界において出来ることと出来ないことがあります。



出来ること、出来ないことは施設の特性によって顕著に表れます。



今回の施設は、認知症介護を必要としないご入居者さまのご利用を前提とした老人ホームだったのです。



従って認知症を発症したご入居者さまへのケアはありません。


そのことをよく理解して入居しなければならなかなったのです。



ご利用条件は入居前に施設から必ず伝えられることになりますので、知らなかった、ということはありません。


Aさんのケースでは、このままの暮らしを続けていても認知症の改善は見られないと思われ、他のご入居者さまとトラブルになるのも時間の問題でした。



そこで、サ高住担当者さんの勧めもあり転居を検討することとなりました。



基本的には認知症のあるご入居者さまでも他の人に暴力や暴言、自分に対する自傷行為がなければ退去を求められることはありませんが、Aさんが入居していたサ高住は「自立した人」が施設方針でした。



残念ながら今のAさんの状況は施設からすれば「自立した人」と言えない状態であり、転居判断となってしまったのは仕方がないと思うと共に、Aさんの現状を考えると入居中の老人ホームではなく、夜間も介護が充実した老人ホームが望ましいとも思われました。


これまでのAさんの生活歴やご家族さまとしての希望をヒアリングしていくと、しっかり者で面倒見も良く、世話好きであることがわかりました。



認知症を発症する前に入居していたサ高住がAさんには本当に合っていたことがわかりました。



ご家族さまとしては認知症を発症したとはいえ、これから先もAさんには平穏に暮らして欲しいと願っておられました。



早速、予算や立地条件等を確認して上目黒の周辺で老人ホーム選びを開始いたしました。



上目黒を中心とした老人ホーム探し


認知症を発症した高齢者さまの入居先探しにおいては周辺症状を重視し、認知症病棟へ入院していただき様子を見ていくケースもあります。



しかしAさんは認知症ケアに強いスタッフさんがしっかりと24時間ケアすれば症状が改善される見込みがあると思いました。

Aさんにとって必要な老人ホームは、少人数でアットホームな雰囲気であり、その中で生活し、ご自身の役割が見つかればAさんらしさを取り戻せると判断しました。



そこで、少人数の住宅型有料老人ホームとグループホームをご提案し、両方の施設見学を進めていきました。



今までいたサ高住とはだいぶ環境の違う施設で、ご入居者さまの雰囲気も全く違いました。



介護施設っぽい雰囲気の老人ホームではなかったため、印象は悪くなかったのですが、ご家族さまはご入居者さまの姿を見て少し衝撃を受けたようでした。

見学後に感想をお伺いすると、今ひとつしっくりこなかったようでした。



住宅型有料老人ホームもグループホームもそれぞれに特徴があり、良い点もあれば残念な点もあります。



見学の感想を受けて2つの老人ホーム形態の中間的なところは無いものか探したところ、ご提案できる施設が見つかりましたので、再度お時間をいただき施設見学へ行きました。



そこは一軒家を改装したシェアハウスのような住宅型有料老人ホームでした。



想定していた立地条件よりも少しだけ遠くなってしまいましたが、ご家族さまは一軒家型のシェアハウスを気に入られているようでした。



Aさんご自身にとってもグループホームよりシェアハウス型の施設が良さそうでした。



ご入居者さまが少人数になると入居者同士の相性問題が大きく影響します。

相性の悪い人が多いと住み心地がよくありませんし、トラブルも生まれやすくなります。



今回条件に合っていた住宅型有料老人ホームやグループホームは入居者同士の問題がありそうな雰囲気がありました。

見学した中ではシェアハウス型の老人ホームが一番、Aさんに合っていると感じていましたが、相談員が施設選定時に口をはさむことはしません。



あくまでも決定するのはご家族さまとご利用者さまでなければならないのです。



最終的にご家族さまは、2回目に見学に行った一軒家型の老人ホームにご入居を決められました。

車での所要時間にして30分程遠くなりましたが、毎日面会に行くわけでは無いことから、ご家族さまも立地条件は許容範囲ということでご理解いただけました。


現在、Aさんは新しい入居先で週2回、外部のデイサービスへ通っています。



他のご入居者さまへの世話を焼きすぎてしまうことはあるそうですが、アイドル的存在でムードメーカーになっているそうです。



デイサービス利用日以外は、老人ホームでヘルパーさんに介助をしてもらいながら過ごされております。

共有スペースで他のご入居者さまと談笑を楽しんだり、スタッフさんのお手伝いをして過ごされています。



ご自分の居場所が出来て、役割が持てたことにより、認知症症状も落ち着いています。



新しい施設ではAさんの笑顔が絶えず、ご家族さまにもAさんが認知症を発症する前の平穏な日々が戻りました。



入居時期の見極めなどのご相談を受付中


どんなに元気な人でもいつ、何があるかわかりません。


突然の変化に慌ててしまい冷静な判断ができないまま、施設への入居をしたり、急な転居先探しをすると思わぬ失敗になってしまうことがあります。



後々、後悔しない老人ホーム選びのコツはまず深呼吸をしてご相談できるところに連絡を取ります。そして、丁寧に着実に一歩づつ前に進むことを心がけることです。



施設入居には確かにタイミングはあると思います。



少し記憶が怪しくなってきたけど、まだ元気だから大丈夫かな、と思っていたら認知症が進行していてあっという間に要介護が下がってしまい慌てて入居相談されたケースもあります。



施設への入居時期をしっかりと見極めるのはとても難しいことだと思います。



当社では、老人ホーム探しだけではなく、介護されている高齢者さまの状況を把握しながらデイサービスが好ましいのか、施設型への入居がベストなのかといった見極めについてもアドバイスしております。



そのために多職種で連携(ケアマネジャー、PT 、看護師、介護士)をとりながらアセスメントすることもあります。



施設選びだけが当社入居相談員の仕事ではありません。

今後、老人ホームへの入居検討をされている方向けにも無料相談を行っております。


当社の無料相談のご利用については完全無料となっており、成約、不成約により費用が発生することはありません。



老人ホームについて検討されているご家族さまは一度、ご相談いただければ幸いです。


公式LINE相談はじめました

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