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【大倉山】紹介会社の使い方を失敗、入居を断られ続ける老人ホーム探しの理由

【大倉山】紹介会社の使い方を失敗、入居を断られ続ける老人ホーム探しの理由

※相談事例は全てご相談者さまの了承を得て記事化しております。



身寄りのない独居男性の老人ホーム探し


今回のケースは今の老人ホーム施設がどのようにご入居者さまを選んでいるかがわかるような記事となっています。



長年連れ添った奥さまと熟年離婚をされてから20年以上おひとりで暮らしてこられた方が今回のご相談者さまとなります。港北区の包括支援センターから施設を探したい人がいるということでご紹介をいただきました。



港北区の大倉山は大きなマンションなどが数棟建っており港北区の中でも人口密度が高いエリアです。



同時に高齢者の数も多くなってきているエリアでもあり昨今、ご相談が増えている地域となります。



80代で認知症も発症してはおらず、聡明な方という印象で、身体的にも元気で日々の散歩を楽しんでおられていたようです。


お子様を育て上げたご自宅で離婚後もご相談者さまが継続してお住いになられていますが、離婚後はお子様さまとは疎遠になっています。



ご相談者さまはご自身が高齢になり、小さな段差で躓いたり、年相応と思われる物忘れが増えてきて、日々の生活に支障が出始めていることから港北区の地域包括支援センターに相談に行かれました。



そこで要支援2の判定を受け介護施設を探すことを提案され施設の選び方が分からないため支援センター職員さんから弊社にご連絡が入りご面会の運びとなりました。



ご面談で話を伺っていると、ご相談者さまは地域包括支援センターで相談する以前から、ご自身が入る老人ホーム探しをインターネットで調べていました。



しかし、あまりに数が多く、いろんなタイプの施設があるためどの様な老人ホームがベストなのか分からず気になる施設に手当たり次第に問い合わせをしていたそうです。



希望されている施設のイメージや費用など詳細をお伺いしながらご本人さまが希望される施設の条件をまとめ、施設のリストアップを行います。



現在お持ちのマンションは売ってしまいその資金を老後の生活費などに充てることになっていたため施設の場所などは重要ではありませんでした。



ご希望の条件をもとに施設選びを行ったところ7施設ほどご希望に添えると思われる施設が見つかりました。

細かい条件を確認しながら4施設に絞りました。あまり多く提案すると、逆にどこが良いのか決められなくなってしまいます。



4施設をご提案したところ、ご相談者さまからこんな回答が入りました。



ご相談者さま「4つじゃ少ない。もっと検討材料を増やしたいのでパンフレットを取り寄せて送ってもらいたい。また、自分でも調べているのでご期待に沿えないこともあると理解してほしい」



弊社をご利用いただきながらご自身でも老人ホーム探しをされるご家族さまやご相談者さまもたくさんいらっしゃいますが全く問題はありません。その際はどこの施設に問い合わせをしたのかを伺います。



ご相談者さまの意向を受けて条件に合致する施設からパンフレットを取り寄せたり、弊社で持っている資料などをご提供いたしました。



1週間ほどしてご相談者さまから見学依頼を希望される施設情報が届きました。

すぐに見学日程を組み、各施設に見学予定のご連絡をする手続きを取っていると意外な反応が出てしまいました。

施設側から紹介NGのご連絡が頻発


大倉山の施設から紹介NGのご連絡が頻発


弊社から見学依頼のご連絡をすると施設長さまから、



施設長「申し訳ありませんがこの方の見学依頼を受け付けることはできません。すでに他社の紹介会社さまから見学依頼が入っております。」



と言われてしまいました。ご入居者さまをご紹介する紹介会社はたくさんありますのでたまにはこのようなこともあります。



仕方ありませんから次の施設の見学依頼を行いました。すると、そこでも意外な反応が返ってきました。



別の施設長「ご紹介いただいた方ですがすでに見学に関するご意向をいただいており見学日も決まっております。申し訳ございませんがご紹介対象外となります。」



と言われてしまいました。これもまた仕方がありません。


そのようなこともありましたが複数の施設の見学依頼手続きを行い、ご相談者さまにご連絡いたしました。



後は各施設を見学してご相談者さまが気になる施設を丁寧にヒアリングし必要な情報などをご説明する作業だと安堵しておりました。



ところがいくつかの施設からご連絡をいただく事態に発展してしまったのです。



A施設:「先日見学依頼をいただいた◎◎さまですが別の紹介会社経由でお電話いただき見学日程を調整したいと言われております。他社さまは電話課金でお支払いするので紹介料の重複が発生しています。なんとかご対応いただけませんか。」



B施設:「◎◎さまが他の紹介会社さまが発行している電話から見学日の変更連絡をされてくるのですが紹介料トラブルになる可能性があるので紹介者さまにご説明をお願いします。御社ご担当者さま経由か弊社のパンフレットにある電話番号にかけるようにお伝えください。」



これ以外にも異口同音のご連絡が複数入ってきたのです。

すぐにご相談者様にご連絡し、状況をご説明し可能であれば弊社が見学依頼を出した施設については私あてにご連絡をいただけるようにお話をしました。


すると、



ご相談者さま「最初に言ってあるが私自身も施設選びをしていると伝えているはずです。それに何が問題なのか分からないのだがあなたから紹介された施設に電話をしてはいけないのか?」



と、仰られました。そこで紹介制度やご相談者さまが施設の電話番号だと思われている番号は実は紹介会社が提供している広告用の電話番号で、そこから電話すると広告費が発生してしまうことをお伝えしました。



いまいちご理解はされておられませんでしたが、弊社で依頼をした見学施設については私あてまでご連絡いただくことでご納得いただけました。



ご相談者さまご自身がどこにどの様な問い合わせをしたか、どこのサイトから電話をしたのかを覚えていなかったために起こってしまったことですが、改めて約束事を確認しました。


これでホッとできます。


ところがこれで終わらなかったのです。



施設側から入居拒否のご連絡


結果として今回のケースは弊社からのご入居にはなりませんでした。



見学を終えた後、いくつかの施設についてご興味を持たれていたご相談者さまですが、最終的にはご自身で見つけられた施設へのご入居を決められたからです。



弊社の力不足をお詫びすると共に、ご自身で決められた施設で老後を楽しまれてください、とお伝えしてお電話を切りました。



ところが1週間後にご相談者さまからお電話が入ったのです。



ご相談者さま「入ろうと思った施設から入居を断られてしまった。もう一つの候補だったところにお願いしてもやっぱり入居を断られてしまった。おたくと行った施設に入りたいので手続きを取ってほしい。」



何かがおかしいと思いながらもご相談者さまからご指示をいただいた施設に連絡をしました。すると弊社経由で見学に行った老人ホームもご入居拒否となってしまったのです。

施設長からご入居拒否となって理由を伺うことが出来ました。



施設長「実はこの方についてはウチの別系列の施設で紹介料トラブルが発生しているんですよ。身体状況などは全く問題ないのですが、ご入居後にご自身の思うように動かれてしまい施設のルールを守ってもらえない可能性がちょっと問題になってまして、入居をお断りさせていただきました。」



何がおこっているのか理解できました。


ご相談者さまにご入居がNGになってしまったこと、なぜそのような事態になってしまったのかについてご説明いたしました。



ご相談者さまはご納得できないところもあった様で、



ご相談者さま「ご丁寧にありがとうございます。結局何が問題なのか全部理解出来てはいませんが自分でもう少し探してみます。色々とがんばってくれてありがとう。」



と仰りお電話を切られました。その後、ご相談者さまからのご連絡はありません。



老人ホーム選びの注意点


老人ホーム選びを始められる皆さまに留意していただきたい点などをご説明いたします。



老人ホーム紹介会社を使う場合、紹介会社経由で提案された施設についてのご質問やご相談は紹介会社の担当者にご相談することをお勧めします。



ただし、入居申し込み後は入居先の施設長にご連絡ください。

施設としては、ご家族さまとの関係性をいち早く築きたいと考えています。



紹介会社は施設から紹介料金をいただくことで業務が成り立っています。そのため見学などの際にあらかじめ見学依頼書などご入居検討者さまが紹介会社経由であることを証明する書類をメールやFAXでご連絡します。



また、広告で施設を紹介しているサイト運営会社などの場合、自社サイト経由であることがわかるように専用の電話番号や連絡先アドレスを設定することで紹介会社経由であることを証明します。

そのため広告サイトが発行している電話番号からのお電話の場合、施設には広告費の支払いが発生します。



ご自身で老人ホームを探される場合、それが直接施設のホームページなのか、広告サイトなのかを見分けるのは難しいと思われますのであまり気にせず使いやすいサイトを使っていただければ幸いです。



通常であればこのようなケースが発生してもあまり大きな問題にはならず、最初に連絡をしてきた紹介会社が紹介料権利を有することになるのですが、今回のケースではご相談者さまご自身が施設を探されていた中で、どこの紹介会社に何を依頼したか、どこのサイトからどこの施設に問い合わせをしていたかを忘れてしまい、全てを把握出来なかったことが問題になったと考えます。



施設側からするとあまりにアクティブに動き、紹介会社の担当者からシステムの説明を聞き、注意事項を聞き、お願い事をしていても聞き入れてもらえず、いわば自分勝手な行動を取るご入居者さまは入居後に何かやらかしてしまう人なのでは?施設のルールを守ってもらえないのでは?といった疑念を抱き、入居してもらうことに慎重になることがあります。



介護スタッフさまに負担をかけてしまう可能性があるご入居者さまは施設全体のサービス低下につながる可能性があったり、他のご入居者さまに不安を与えてしまうなど迷惑行為につながるのではなないかと危惧してしまうのです。



このことについて納得がいかない方もおられると思います。



しかし日本の介護施設のほとんどがギリギリの介護従事者数で日々営業しています。

共同生活の中でのご入居者さま同士のトラブルも後を断ちません。

そのような状況において施設側の作業や負担が増えることが懸念される事態は避けていきたいというのが施設側の本音なのです。



紹介会社は上手に使えば老人ホーム探しの便利なパートナーになります。

老人ホーム選びに迷いがある方は以下より弊社まで無料相談のお問合せをお願いします。



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