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【横須賀】老々介護を見かねたご長男が老人ホーム入居相談窓口にご来訪

【横須賀】老々介護を見かねたご長男が老人ホーム入居相談窓口にご来訪

※相談事例は全てご相談者さまの了承を得て記事化しております。


お母さまが介護限界だと思われる


横須賀にお住いのご長男から老人ホームの入居についてご相談を頂きました。



お電話を頂きご長男がお勤めされている横浜の当社相談室にてお会いすることになりました。



現在、お母さまが重度認知症のお父さまの介護を行っていますが、会いに行くたびにやつれていくお母さまを見かねてお父さまを老人ホームにお願いしたいということでした。



お父さまのADLを伺いました。



【お父さま:86歳】

食事:普通食(通常食)

歩行:全部介助

排泄:全部介助

更衣:全部介助

義歯:上下義歯

認知症:重度認知症

介護度:要介護4



お父さまは脳梗塞を発症されてから寝たきりになってしまいお母さまが日常の全介助を行っておりました。



更衣介助や排泄介助についてはお母さまが行っておりますが入浴介助については訪問入浴サービスを週2回使っています。



お父さまは日中のほとんどをベッドで過ごされておりオムツ+パッドを装着されていました。



お母さまは食事の後や寝る前にオムツ交換を行っており、夜の2時と明け方6時ごろにもオムツ交換を行っていました。

その時間が一番、汚れることをご存じだからでした。



1年前までは朝になると普段着に着せ替えるなど更衣介助も行っていましたがお母さまも83歳となりケアがしんどくなり今は、2日に1回パジャマの交換を行っていることが分かりました。



それでも24時間休む暇もなくお父さまのケアを行っており満足な睡眠時間が取れず、瘦せてしまったことをご長男が心配されていました。



このままではお父さまよりも先にお母さまが他界されてしまうと思われたご長男はお父さまを老人ホームにお願いすることを決意されました。



また、お母さまにもそのことを提案するとお母さまから、老人ホームにお願いしたいけど高いのでしょう、と費用面について心配されていることを告げられ胸が締め付けられる想いがしたそうです。



ご長男は、老人ホームの料金システムなどについて全く分からなかったためインターネットで調べたところ、当社のホームページで似たようなケースが相談事例に挙がっていたため当社にご相談を頂けたというのが経緯でした。



ちなみに要介護4の規定についてご説明します。

 

要介護4とは

日常生活のほとんどに介助が必要な状態。

更衣介助、排泄介助、入浴介助、食事介助などが必須でご自身で立ったりすることは難しい状態です。

意思疎通についてはかろうじて可能と言われますが実際にはほとんど難しい状態。

尚、厚生労働省の「要介護認定等基準時間の分類」では「要介護認定等基準時間が90分以上110分未満またはこれに相当する状態」と定義されています。

※要介護認定等基準時間については厚生労働省の介護保険制度における要介護認定の仕組みをご参照願います。

 

横須賀の老人ホームの相場


ご長男からお父さまのADLについてヒアリングが完了し、施設探しに関する必須条件と充分条件を頂きました。



◆必須条件

・一時入居金:300万円

・月額利用料:24万円前後

・看取り対応

・ご実家から車で1時間以内


◆充分条件

・特にナシ



今回の件においては介護付き有料老人ホーム一択となると考えました。

横須賀エリアの平均相場についてご説明するとご長男から一時入居金と月額利用費についてある程度の指標を頂くことが出来ました。



今回掲載している金額は横須賀での平均値となりますが、高級老人ホームと一般的な老人ホームが混在しているエリアとなるためあくまでも指標にしかすぎません。



尚、料金内訳としてお父さまの年金で月額費用の8割以上賄えることというものがありました。



それを超えた分はご夫婦の貯金とご長男が負担することになりました。



お母さまはご長男が料金負担することに抵抗感があり、できるだけ安いところを探してほしいと仰られたのですが、ご長男が安くて満足な食事もとれないような施設で最期を迎えるのはあまりにも可哀そうだから、不足分は気にせずちゃんとした施設を選んでほしい、と言われたとのことでした。



横須賀の介護付き有料老人ホームは海に面していることもあり高級有料老人ホームなどもあります。



しかし高齢者比率の高いエリアのため、料金テーブルも多彩になっており費用を抑えた施設もたくさん出来ております。



幸いにも横須賀のご実家から車で1時間圏内という条件を頂けましたので広いエリアで探すことが可能になりました。



以上の条件と背景を加味して最適な介護付き有料老人ホームのリスト作成に取り掛かります。



今回のポイントは費用面も大切ですが、お父さまの最期を迎えるにあたりご家族さまが満足できるような施設を探すことです。



調べていくと料金的に幅広くリストを作ることが出来ました。

ある程度の数がまとまったところで、各施設の調査を行いました。



当社独自の調査となるため調査内容は開示はしておりませんが、空き部屋が多いから何か問題があると言ったような短絡的な判断はしません。



空き部屋が多くてもケア方針がお父さまと合致していれば割安で入居できる可能性がありますし、満室でも人手不足であればオススメできない施設となります。



この辺りは口コミの評判だけでは判断できないため入居相談員として腕の見せ所となります。



尚、今回特養についてはご長男からのご希望により対象から外しております。



見学でお母さまとご長男がみていたこと


2回目のヒアリングは横須賀のご実家にて行いました。

その際、お父さまのご様子を伺うことが出来ました。



お顔の色つやはよく、パジャマも清潔で汚れなどはついていませんでした。

また、清拭をされたのかお顔などに目ヤニなども無くお母さまの介護がとても素晴らしいものであることが分かりました。


元介護士として現場で身体介護を行ってきた身として、本当に素晴らしいケアをされていると思いました。



お二人に各施設のご説明をすると3施設について見学依頼を頂くことが出来ました。



見学依頼書を施設に提出して見学日を確定しました。

日程が合わず3つの施設を2日で回る日程となりました。



1日目の施設見学が終わり感想を伺いました。

※感想については記事化しないでほしいというご家族さまからのご要望により割愛いたします。



続けて2日目も同様に見学終了後、感想を伺うことが出来ました。



3つの施設すべての見学が終了ししばらくしてからご長男よりお電話を頂けました。



横須賀のご実家に来てほしいということでした。

早速、お伺いすると1つの施設についてご入居を希望する回答がいただけました。



記事にできる範囲で施設決定の理由を公開します。

 

【ご長男】

・3つの施設の中で一番建物や機材が新しかったことから最新の介護を受けられると感じた。


・入居する部屋の日当たりが良く快適に過ごせると感じた。


・浴室がとてもきれいだった(※お父さまはお風呂が大好きなので)。



【お母さま】

・希望する施設は利用者さまの洋服について気を配っていると思えた。


・自分も入るかもしれないと思った時、希望したこの施設に入りたいと思ったから。


・ご主人さまがもし自分で選ぶならココだろうと思えたから。


・介護職員がみなさん明るくて元気が良いと思ったから。


 

ご長男とお母さまで見ている点が異なるところがポイントになります。



ご長男は建物の新しさや介護器材などに目を配り施設の介護方針を見定めようとされていました。

また、お父さまがお風呂好きであることから浴室について特に気を配ってみていたこともわかります。



施設を見る上でこのような目線を持つことはとても大切なことです。



お母さまは施設の内面を見ることを大切にしていたことが分かります。

特に、ご自身で入居するなら~という視線は見学をする上でとても大切なことです。



また、在宅ケアにおけるお父さまの状況からお母さまがお洋服や車いすの汚れなどに気を付けてみていたことも、これから施設見学を検討されている方には是非覚えておいていただきたいポイントです。



とても良い視線で見学をされたのだなと思いました。



費用面についても満足の内容となりました。

ご長男が負担する金額をゼロにすることが出来ました。



お母さまはそのことについてとても喜んでいたのが印象的でした。



契約に関するサポートを行い入居日が確定しました。



入居日にお母さまが言われたこと


ご入居日には入居相談員として私も現場までご挨拶に伺いました。



当日はご長男とお母さまがいらっしゃいましたので挨拶を行いました。

するとお母さまから、



お母さま「この度はありがとうございます。これで私も少しのんびりすることが出来ます。何年かぶりにゆっくりと寝ることが出来ます。本当にありがとうございました。それからね。」



お母さま「数年もしたら私もココに入ろうと思っています。その時はまた連絡させてね。主人の最期には間に合うようにね。それが夫婦というものよ。」


と、お言葉を頂きました。



お母さまのお言葉には何かとても強い想いを感じました。

入居相談員という仕事をしていると本当にいろんな体験をすることが出来ます。



私が同じ年齢になった時に同じことが言えるのだろうか、と思いながら京浜急行線で次のご相談に向かいました。



当社では老々介護が限界を迎えそうなご家族さま向けに施設探しのアドバイスやサポートを行っております。

以下よりお気軽にお問合せください。



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