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【成城】入居したら看取りまでお願いしたい、老人ホーム選びで次女さまが見ていたこと

【成城】入居したら看取りまでお願いしたい、老人ホーム選びで次女さまが見ていたこと

※相談事例は全てご相談者さまの了承を得て記事化しております。


これ以上、母との同居は難しい


ホームページを見てご入居相談されたのは世田谷区成城にお住いの次女さまでした。



経営者として働かれているキャリアウーマンでアポイントは飯田橋で行いました。

開口一番、ご相談されたのは、



次女さま「これ以上、母と同居するのが難しいので老人ホームを紹介してください。お願いします。費用ではなく母にとって最適の施設についてご指導願います。」



でした。

このような時、私たちはあまり深く背景を聞くことはしません。



なぜなら結論に至るまで大変長い時間をかけて悩まれ、そして出した結論に意見をすることが正しくないからです。



早速、どのような施設を探されているのかを確認しました。



お母さまは介護度2で認知症を発症されていました。



【お母さま】

食事:普通食(通常食)

歩行:自立

排泄:自立

更衣:自立

義歯:ナシ

認知症:アリ



これまでは一緒に暮らせたのですが、認知が進み覚えていることが少なくなってしまったことでコミュニケーションが円滑に取れなくなってしまったことが施設入居の理由でした。



次女さまは会社が伸びている時期であり仕事に打ち込みたいという強い思いがあり、介護に関する時間を取ることが難しい状況でした。



旦那さまもやはり大手企業の役職に就かれていて朝から夜遅くまで仕事をしています。



2人の姉妹はすでに家から出てそれぞれに仕事をしておりそれぞれの生活が始まっていました。



そのような状況の中、お母さまの発言が時系列に沿わなくなってしまったのです。

次女さまは、お母さまが認知症を発症していることは知っていましたが日常生活に支障がなかったため同居出来ていました。



しかしこの半年で認知が進行してしまい、ことあるごとに次女さまに電話をかけてくるようになりました。



最初こそ、何かあったのかと思い電話に出ていた次女さまですが、内容が10年前のことで、お義父さまの帰りが遅いので何かあったのか心配だ、というものでした。



お義父さまは10年前に他界しておりそのことはお母さまも理解されていたのですが、この半年でそれが分からなくなってしまったのです。



次女さまが携帯電話に出なくなると会社に電話をかけてきて、次女さまにつないでほしいと取次ぎしてもらうようになってきたことで次女さまだけの問題にならなくなってしまいました。



また、帰宅しても同じことを毎日いわれてしまうことにも疲れを感じておられました。

内容はやはりお義父さまが帰宅してこないので何かあるのではないか、というものでした。



身体的な介護は無いのですがこのような状況が続いてしまったことで次女さまはご自身の生活に影響が出ていることから施設への入居検討に入られていたのです。



サ高住、住宅型有料老人ホームのご提案


認知が軽微であり実生活に影響がないことから、サ高住および住宅型有料老人ホームをご紹介しました。



要介護2で身体介護が必要ないことから引き受けていただける施設はいくつか見つかりました。



それぞれの施設のメリットやデメリットを説明し、最終的に2施設の見学依頼を出しました。



見学当日はお母さまと次女さま、相談員の3人でお伺いし、施設内を見学し責任者さまから料金などの説明を受けました。



その場での雰囲気も良くお母さまも楽しそうにしていたことからどちらかの施設になるだろうと予想していました。


しかし、見学が終わりご自宅まで戻る際に次女さまから、



次女さま「この後、少しお時間いただけますでしょうか」



と、言われました。ご自宅で次女さまから言われたのが、



次女さま「どちらの施設も介護度が上がると退居しなければならないのですよね?」



と質問されました。



確かにサ高住や住宅型有料老人ホームは介護度が上がり自立した生活が難しくなると退去しなければならないことがあります。



その程度は施設ごとに代わるのですが毎日の身体介護などが必要になってくると退去してほしいと言われることがあります。

今回、ご提案した施設はサ高住は介護度が上がると退居依頼が入りますが、住宅型老人ホームについては外部サービスを購入することが出来ますので退去する必要はありませんでした。



しかし、次女さまは万が一のことを危惧していました。



次女さま「母の介護度は今後上がると思っています。その度に施設を変わるというのは母にとっても良くないですし、そのようなリスクがあることも避けたいです。

その度にまた時間を取られてしまうのは避けたいのです。自分勝手と思われるかもしれませんが今の私には仕事がやりがいなのです。

一度入ったら、最期まで面倒を看てもらえることで安心できる施設というのはありますでしょうか。」



と仰られたのです。



そのような施設ももちろんあります。

私がみたところお母さまの要介護は2ではなく3ではないかと思っていました。ただし、現状では要介護2となるため特養への入居は難しいです。


そのことをご説明すると、



次女さま「特別養護老人ホームは考えていません。色々と噂は聞いていますし、それが母にとって良い施設だとは思っていません。

できれば母には最期まで楽しく過ごしてもらいたいのです。

費用はいくらかかっても構いません。母にとって適切な施設を探していただけないでしょうか。」



と、ご自身の気持ちを話していただけました。



そこで、介護付き料老人ホームについてご説明いたしました。



介護付き有料老人ホームはいくつかのタイプがあり、介護度が低い高齢者を得意としている施設から、24時間看護師がいて要介護度5などを得意としている施設もあります。



お母さまは身体介護の必要性がありませんので介護度が低い施設が好ましいことを伝えると、次女さまもご納得されました。



介護付き有料老人ホームで再提案


そこで成城エリアでご自宅から近い場所にある介護付き有料老人ホームをいくつかピックアップしました。

すると、次女さまから新しい提案が上がりました。



次女さま「自宅の近くで探していただいたことには感謝しています。ただ、施設に入った後、私たちが定期的に面会に行くことはありません。

すみませんが、遠くても良いので相談員さんが良いと思った老人ホームをご紹介ください。」



と、言われたのです。



このようなお話が出た場合、入居相談員として必ず説明することがあります。

それは、



最終的に老人ホームを選ぶのはご家族さまであること



です。相談員がゴリ押しするようなことはしません。

費用や責任が発生する最終決断において仲介者が強い意見を言うべきではないからです。



ご入居希望者を一番知っているのはご家族さまでもあるからです。



今回、次女さまから新しい条件が出ましたが、相談員がベストだと思う施設ではなく、相談員に入ってくる施設情報で好意的なものをご提案するとの解釈で良いですか?とご質問しました。



次女さまは、それで構いません、ということでした。



新しい条件が出ましたのでエリアを世田谷区及び渋谷区、大田区まで広げて施設選びを開始しました。



すると、二子玉川の野川周辺と用賀、桜新町にご希望に沿う施設が適切だと思えました。



そこで、これら3件の施設についてご説明したところ、すべての施設を見学したいとの事でしたので1日に3件の見学アポイントを取りました。



今回はお母さまはご一緒ではなく、次女さまと相談員の2名でした。



成城の施設に入居決定した理由とは


1日に3件の施設を見学するというのはかなりの駆け足になりますが次女さまのお仕事の都合もありました。



3件の施設とも空き部屋はあるため即入居が可能でした。



次女さまは施設長がホーム内をご案内している間、かなりいろいろなことに目を配っていました。



私にはそれが気になりましたが、見学が終わった後にそれが何かわかりました。



見学が終わり、次女さまから施設について打ち合わせがしたいのでお時間が欲しいと言われご自宅にお伺いしました。


そこで次女さまは、



次女さま「施設なのですがCの施設でお願いします。」



と、言われました。

質問が来るかとは思いましたが、結論ありきであることには少々驚きました。そこで、その理由についてお伺いしてみました。


すると、



次女さま「どこの施設も素晴らしいと思いました。おそらくサービスが高品質であることはパンフレッドを見ているので理解できていました。

私が今回気になっていたのは、スタッフの方がどのように入居者さんに接しているのかでした。」



と、言われました。


相談員として特に驚きはありませんでした。



ご家族さまが見学される場合、スタッフさんの対応を判断基準とするのはよくあることだからです。



施設すべてがそうだとは言いませんが、見学依頼が入ると施設長からスタッフさんに見学依頼があることが伝えられます。



スタッフさんはその情報を知り、日々の業務を行います。



次女さまはその点を気にしていたのです。3つある施設で次女さまが気になった点を書き出しておきます。



A施設:対応してくれた施設長には好感が持てたが、ラウンジでスタッフさんが入居者に対してタメ語を使っていたのが気になった。


おそらく日常的にスタッフさんは入居者に対してタメ語を使っていると思う。


母は認知があるとはいえコミュニケーションが取れないわけでは無い。従って、孫くらいの年のスタッフさんにタメ語で話されることを良しとはしないし、私もそれは受け入れられません。



B施設:施設長は丁寧で好感が持てたが本部の営業マンが施設のスタッフさんを足で使うような仕草が気になった。

ほんの30分程度の間にそのようなことが見えてしまうのはいかがなものか。


また、若いスタッフさんが大きな声を出して入居者に対して接していること、高齢者をまるで子供のように扱っているのを見て預けることはできないと思いました。


全体的に若いスタッフさんしかいないのは会社の方針でしょうが、ご自身の祖母にもあたるような年齢の母に対して世代を知る年配スタッフさんがいなければ、高齢者を子ども扱いする接し方になるのではないでしょうか。



C施設:スタッフさんは挨拶もしっかりしていて施設長もベテランであることが分かった。

また、C施設だけが建物内のすべての場所を回ることを許可してくれたのは自信の表れだと思いました。


それからスタッフさんがリラックスして仕事をしているイメージが強かったです。


他の2施設はスタッフさんがあわただしく動いていて、よほど忙しいのかやることが多すぎる印象を持ちました。そのような仕事では間違いが起こるのではないかと思いました。


私なりの見学の結論ですがC施設が一番良いと思いましたのでC施設でお願いいたします。



老人ホーム紹介の相談員として


次女さまがおっしゃられた話を聞いて相談員として補足する点は何もありませんでした。



すべて次女さまがおっしゃった通りだと思います。私が気になっていたことを次女さまは全て見ていたのです。



C施設は費用で言えばA施設とB施設の間で決して安い金額ではありません。しかし費用とサービスが必ずしもご家族さまの満足度を上げるものではないのです。



たとえば費用が高い施設は入居者さまごとに色々なサービスをお願いすることが出来ます。



食事で例えると、入居者さま一律に食事を作り提供するのは簡単です。

しかし、蕎麦アレルギーがあったり、ドレッシングを受付けない方もいます。

さらには、ご自身の箸やお皿を使いたいという方もいます。



これら1つ1つに対応することが出来るのが介護付き有料老人ホームのメリットです。

しかし、個別対応すれば費用は高くなります。

アレルギーのある方は別メニューになりますし、ドレッシングがダメな方には別の味付けの料理が必要になります。



こうした点はサービスとして見えやすいのですぐにわかります。



しかし、ご家族さまが本当に見ているのは、この施設に預けても大丈夫か?という点なのです。



それは細やかな食事メニューなどではなく、働いているスタッフの質なのです。



施設ごとにスタッフのルーティンは決まっています。そして施設長の方針などにより施設の雰囲気は決まります。



スタッフの質とは話し方や立ち振る舞いだけではなく、ご家族さまが安心して預けられると思えるかなのです。



ご家族さまごとにスタッフさんに期待することが異なりますので複数のご家族さまに同じ施設を提案してもすべて同じ施設を選択するとは限らないのです。



相談員としてご家族さまが施設の何を重要視しているのかを知ることは適切な施設を提案するための必須条件です。



そして、相談員が介護施設出身者であることは介護現場を熟知し、限界も理解していることになるためやはり必須条件だと考えています。



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