※相談事例は全てご相談者さまの了承を得て記事化しております。
要介護1のお母さまのご入居先探し
ご家族さまで地域包括支援センターやインターネットから老人ホームのパンフレットを集めて施設選びをしたけれども納得できなかった相談事例となります。
どこがいけなかったのかなどをご説明しております。
要介護1のお母さまの入居先を探す娘さんから無料相談のご依頼をいただきました。
娘さま「認知症ではあるけれど軽度だし、自分のことはまだまだ自分でできるし、ある程度自由に暮らして欲しいと思ってサービス付き高齢者向け住宅が良いと思って探しているのですが、、、」
会ってお話を伺うと、これまで何件かの施設をご自分で探して見学もされているとのことでした。
免許をもっていないので、駅から近いところにある高齢者向け住宅で、費用も諸費用含めて20万円/月で抑えたいとのご意向でした。
介護施設の詳細を理解する
娘さま「サービス付きといっても、実際には何もしてくれないんですね!」
娘さんからそんな言葉が最初に出てきました。
介護に携わる方であれば施設の詳細をご存じだと思いますが、介護施設を初めてご利用される一般の方であれば勘違いしやすい名称だなと思います。
一般の方だと、サービス付き高齢者向け住宅、といわれるとコンシェルジュがいるアパートに住んでいるイメージをいだいてしまうと思います。
実際にこうした言葉の持つイメージで勘違いをしてしまうケースは多々あります。
どのような高齢者施設があるのかについては「施設の種類」にてメリットとデメリットを交えてご説明しております。 お手すきの際にご一読いただければ幸いです。
サービス付き高齢者向け住宅のサービス付きとは、「安否確認」と「生活相談」のことです。
「安否確認とは」
24時間の見守りと、定められた回数の安否確認で入居者の状況を把握
「生活相談とは」
日常生活での不安や困りごとの相談を聞く
宅配便の手配などのコンシェルジュ業務
この2つ以外は必要に応じてオプションとなります。
生活の自由度が高い代わりに、掃除や洗濯など身の回りのことはご自身で行います。
もし生活を送る上で身の回りのことが難しければ有料で生活支援サービスを使うことになりますし、身の回りの介護が必要であれば訪問介護サービスを利用することになります。
お願いすることが増えてくると月額20万円という入居利用費は簡単に超えてしまうことが多いです。
簡単にご説明すると施設には、「一般型」と介護サービスが手厚い「介護型」と2種類あり、費用も大きく異なります。
「一般型」は生活の自由度が高い代わりに、生活自立度が下がると住み続けることは難しくなります。
「介護型」であれば生活自立度が下がってもある程度まで住み続けることは出来ますが、費用は高くなります。
今回、娘さんからいただいた入居の条件は自家用車を使わずに面会にいけること、です。
相談でお会いしたときにお母さまともお会いする機会ががありました。
お母さまは身体が丈夫でしたが、認知症が進行している印象を受けました。
認知症を発症していると、「一般型」のサービス付き高齢者向け住宅に入居しても、数年後には転居を迫られる可能性が高くなってしまいます。
しかしながら「介護型」のサービス付き高齢者向け住宅はありませんでした。
住宅選びにはどこかしら妥協も必要になります。
そこで相談時にいただいていた予算と立地を優先し、生活の自由度はある程度、妥協してもらうことをご提案しました。
立地の縛りがなければ、お母さまの状態に合わせて住み替えをしていくのも良いと思いますが今回は、立地が最優先事項ですから妥協点を模索する必要がありました。
ご納得いただける妥協案が確定しましたので、立地と予算に合致する住宅型有料老人ホームを数件ご提案しました。
ちょっとしたテクニックです。
場合にもよりますが、サービス付き高齢者向け住宅よりも住宅型有料老人ホームの方が費用的にリーズナブルに抑える事ができるのです。
サービスを選択する自由はありますが、自由に外出できなかったり、生活の自由度は制限されますから娘さんにその点をしっかりとご説明いたしました。
砧で入居する老人ホームを決定する
施設の制限についてご理解をいただけましたので、砧または砧近郊にある評判が良い3件の住宅型有料老人ホームに見学依頼を出し、私も娘さんと一緒に見学同行いたしました。
娘さんは3件の施設のうち2件を気に入っておりどちらかで入居をすすめたいと仰られました。
最終的に、見学時に対応してくれたスタッフさんの対応で娘さんが好印象を受けた砧駅から約10分ほどの施設で入居を決めました。
相談をお受けしていて感じることは、ご家族さまが施設を探す場合、どこの施設が良いか、どんなサービスがあるのか、というハード面に目が行きがちです。
例えば、海に面して温泉がある施設であったり、築年数が新しく細心の介護理論を取り入れた建物、他施設と比べた差別化という数値化されたデータを重視する傾向があります。
しかし実際にはハード面よりも、誰が見てくれるのか、誰がケアしてくれるのかというソフト面が大事だと思うのです。
誰でも嫌いな人や相性の悪い人に自分の親を任せたくないと思います。
この人なら安心して親を任せられる、そういう気持ちも大切な判断基準となります。
ご家族さまにてご入居先を決められる場合、施設そのもののスペックも大事ですが、同時にそこで働いている介護スタッフさんの対応などにも目を配ることが大切です。
たくさんの見学を行うことでスタッフさんを見る目も養われてきます。そしてたくさんの施設を見学することで、失敗のない介護施設の探し方ができるようになります。
老人ホームの転居をご検討の方へ
当社では老人ホームを転居されたいと思うご家族さまからのご相談について無料アドバイスやサポートを行っております。
ご予算に合う老人ホームを探してほしい
今の施設に不満があるので別の老人ホームに移りたい
ご入居さまが今の施設に合っていないと思われる
看取りはやっていないので退去してほしいと言われた
など、転居理由は様々です。
老人ホーム探しは専門的な知識や経験があるアドバイザーがお手伝いすることで失敗率が下がると言われています。
表面から老人ホームの実態が見えないというのが施設選びで失敗してしまう理由の1つです。
また、介護業界の常識が必ずしも世間の常識ではないことを理解していないと適切な老人ホーム選びは難しいと考えます。
当社の無料相談は完全無料でご利用いただけます。
いかなる場合においても費用が発生することはございません。
老人ホームの転居をご検討されている方は、当社までご相談いただければ幸いです。
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