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【北町】重度認知症だが身体的には自立しているため特養に入れないので入居相談

【北町】重度認知症だが身体的には自立しているため特養に入れないため入居相談

※相談事例は全てご相談者さまの了承を得て記事化しております。


認知症で会話は無理なのに


LINE相談窓口からご相談を頂いたケースとなります。

今回のケースは特養を検討しているご家族さまにとってのある種ジレンマになっていると思われます。



ご相談いただいたのは重度認知症のお母さまのケアをしている練馬区北町の娘さまからです。



お母さまは現在90歳で重度認知症となっており会話はほとんど成立していません。

しかし身体的には自立しており自立歩行が可能です。



お母さまはご自身でトイレに行き排泄を行うことが出来ますが時折、失敗してしまうとのことでした。トイレ時にはできる限り娘さまが見守りを行っていました。



更衣は上衣、下衣共に娘さまが一部介助を行っています。

食事についてはお母さまにスプーンを渡すとご自身で召し上がることが出来ますが、スープをこぼしてしまったりするため見守りが必要です。



入浴については週に2回のデイサービスを利用しているので先方でお願いしていました。



娘さまはほぼ24時間の介護になってしまっておりこれ以上、在宅介護は難しいと考えていました。



そこで特養(特別養護老人ホーム)への入居を検討しており地域包括支援センターにご相談に行かれました。



しかし、お母さまは身体的には自立しているため介護認定調査では要介護2となっていました。



そのため特養の入居基準を満たしておらず入居することが出来ませんでした。

※たとえ要介護2であっても在宅介護の状況などを加味して入居できる場合もあります。



そのため特養以外の老人ホームでの入居を検討しなければなりませんでした。



娘さまとしては、認知症がかなり進行しており会話はほとんど成立していないのに、要介護度が基準を満たしていないから入居が難しいということに疑問を抱いていました。



お母さまのADLは以下となります。



【お母さま:90歳】

食事:普通食(通常食)

歩行:自立※

排泄:一部介助※

更衣:一部介助※

義歯:なし

認知症:重度認知症

介護度:要介護2

※歩行、排泄、更衣については娘さまが声掛けと見守りをしています。


食事は通常食で誤嚥はありませんが、この先認知症が進行すると声掛けや見守りだけではなく身体介助を行わなければならないと娘さまは考えておられました。



デイサービスで紹介された老人ホームに疑問


娘さまは現在使っているデイサービスに相談をしたところ系列の介護付き有料老人ホームを紹介されました。



見学にもいかれましたが、感覚的にあまり良い印象を持たれていませんでした。



その理由がこちらでした。



・食事時ではない時間なのに認知症の利用者さまが食堂に集められていて一括見守りされていた。


・年配の職員が利用者さまに対して友達言葉で接しておりサービスとして何か違和感を持っていた。



このままお母さまを入居させると一日中、食堂に座らされる怖さを感じていました。



お母さまは認知症を発症する前まで、買い物が好きでよくお一人で出かけるようなアクティブな方だったので、一日中同じところに入ればストレスを感じると思われたそうです。



デイサービスには検討中と回答し、当社のLINE相談で別の老人ホームを探す決断をされました。



確かに一部の老人ホームでは人員不足の観点から日中、認知症の利用者さまやパーキンソン病などで転倒リスクが高い利用者さまを一か所に集めて集中見守りをすることがあります。



老人ホームにより管理体制は異なりますが、このような対応をしている施設もまだまだたくさんあるのが実情です。



ヒアリングを行い、自由度の高い老人ホームを選ぶことがポイントになることが分かりました。


その上で、施設選びの必須・充分条件を頂きました。



◆必須条件

・一時入居金:150万円以下

・月額利用料:23万円前後

・即入居

・練馬区内


◆充分条件

・レクリエーションが充実している

・要介護度3になったら特養に転居



練馬区には低価格で利用できる老人ホームがいくつも存在しております。

15年前であれば1000万円近い入居金が必要な大手の介護付き有料老人ホームばかりだったのですが今は状況も変わってきています。



また、充分条件になっていますが、お母さまのADLが下がり要介護度3以上になった場合は特養に転居することを検討されていました。



もちろん看取りが可能な特養になります。



そのため、介護度が下がるまでの間だけ介護付き有料老人ホームを使うことが目的だったのです。



その意図を踏まえて施設探しを開始しました。



北町から遠くない老人ホームに見学


今回、立地条件について厳しい制約はなく練馬区内ということだけでしたが、娘さまのご自宅から遠すぎる施設については割愛しました。



それでも候補として複数見つけることが出来ました。



候補となっている老人ホームは、自立の利用者さまについては行動制限をできるだけしないような運営方針をとっている施設です。



2施設ほど見学依頼を頂くことが出来ましたので見学依頼書を送り、見学日程を確定しました。



見学日が確定した後、当社から見学の際に気を付けてみていただきたいポイントについてご説明をいたしました。



基本的な見学のポイントは以下となります。



・自立の利用者さまの行動をよく見ること


・共有部のトイレや浴室(見ることが出来た場合)で便臭などがしていないか


・介護職員の言葉遣いが敬語になっているか、態度に尊敬があるか


・大声を出して身体介護拒否をするような利用者さまはいないか


・利用者さまの着ている洋服が食事カスなどで汚れていないか



見学時には入居相談員である私もこの点を中心に確認を行いました。



2施設を回った後に見学の感想を伺うお時間をお願いしたのですが、デイサービスからお母さまが戻って来られる時間になってしまったため、当日は難しく後日、お電話にて感想を伺うことになりました。



見学の感想


娘さまの感想と相談員の感想を下記いたします。



A施設:介護付き有料老人ホーム

規模:中規模


娘さまの感想:

・介護職員は丁寧な言葉遣いをしており気になるところはなかった。


・浴室は利用者さまが使っていたため見ることはできなかったがトイレが匂うようなことはなく便器も汚れていなかった。


・利用者さまの服も特に目立った汚れなどは見つからなかった。


・第一印象として少し暗いといったイメージを持った。


相談員の感想:

・見学がくることが事前にスタッフに周知されていたと思われる。立ち止まってのあいさつなどに若干の違和感を感じたのはそのためだと考える。


・接遇面については施設がしっかりと教育をしており板についている敬語を話していることが伺えた。


・全体的に人手不足なのかフロアで動いている介護職員が急ぎがちで仕事をしているように見えた



B施設:介護付き有料老人ホーム

規模:中規模


娘さまの感想:

・介護職員の元気がよいせいか全体的に明るい雰囲気がしていた。


・利用者さまの服も特に目立った汚れなどは見つからなかった。


・共有部にあまり利用者さまがいなかった。いても自立している人が多かった。


・若い人は敬語を頑張っている感じがした、年配者は友達言葉ではないが許容できるような言葉遣いだった。


相談員の感想:

・チームがよくまとまっていると感じた。スタッフ同士の関係値が良いと感じた。それでもスタッフ同士が私語をするようなシーンもなくよくまとまっていると感じた。


・言葉遣いには利用者さまに対する尊敬が感じられた。


・排泄介助やお風呂誘導の際なども大きな声を出すことなく利用者さまの尊厳、羞恥心に配慮していることが見受けられた。



体験入居から本入居、持ち物のアドバイス


お電話にて感想を伺った翌日、娘さまからLINE相談宛てにご連絡が入りました。



契約に関する流れについてでした。



当社でご案内した施設にご入居頂ける際の今後の流れをご説明しました。


すると、B施設にて契約の段取りを取ってもらいたいというお言葉を頂けました。



すぐに先方の施設長に連絡を取り、入居に関する段取りを行いました。



施設長より体験入居を使ってみてはいかがでしょうか、といったご提案を頂きましたので娘さまにお伝えしました。



ちなみに今回の件では体験入居は無料でした。



1週間の体験入居を行う事になりましたが、体験終了後にそのまま本入居という流れとなりました。



その間、施設側はお母さまのアセスメントを行います。

娘さまには居室に必要であると思われる備品などをご用意いただきました。


忘れがちなものなどについてはリストをご用意しお渡ししました。



テレビや箪笥などは皆さまご用意されるのですが歯ブラシやコップといった小物については案外忘れてしまうものです。



また、パジャマは最低でも2セット、洋服や肌着も1週間分より多めにご用意していただくのが良いと思います。



この施設では週2回の入浴介助があります。その際に、貯めてあった洗濯物を洗うのですが乾燥機を使うため、衣類が傷みやすくなります。



また衣服はできるだけゆとりがあるものをご用意いただくようにアドバイスしました。

お母さまは更衣について一部介助となります。



その際、ピチピチの衣類だと介護職員がケアする際、破れやすくなりますし、更衣に時間がかかるため介護職員にウケが良くないのです。



そうなると、ゆとりのある衣類ばかりを選ぶようになってしまい特定の洋服ばかりを着るような事態になりかねません。



特に夜勤時には少ないスタッフで介助を行いますから、少しでも時間がかからない洋服を好むのは仕方がないことだと思います。



こういった介護職員の本音を加味した備品をアドバイスすることも入居相談員のアドバイスとなります。



本入居から1か月が経過して


体験入居が無事に終わり本入居がスタートした時点で契約関係の仕事が完了し入居相談員がやることはほぼ終わります。



あとはご紹介した施設でのご様子に問題が無いかを伺うアフターケアとなります。



1か月後、娘さまにお電話をしました。



すると娘さまから、



娘さま「今のところ特に問題はありません。施設の方も良くしてくれてますし母も施設に慣れてきているように思えます。面会の時に担当さんと話をするのですが、たまに夜中に起きてくることがあるそうですが、問題はないそうです。色々とありがとうございました」



とのお言葉を頂きましたので今回の件をクローズといたしました。



身体的に自立している認知症のご家族さまのご入居相談


今回の件は認知症が進行していても身体的に独立しているため要介護度が低く特養にはいることができないジレンマを抱えているご家族さまのケースとなりました。



実はこのようなご相談は北町に限らず首都圏でとても多いのです。



当社では特養の順番待ちを視野にいれた老人ホーム探しにおいてご家族さまに施設入居のアドバイスやサポートを行っております。



ご入居相談は無料でいかなる場合においても費用が発生することはございません。



また、利便性を考慮したLINE相談もスタートしております。

老人ホーム入居をご検討している方はお気軽にご相談いただければ幸いです。



公式LINE相談はじめました

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