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【目黒本町】特養の入居待ちの間だけ別の老人ホーム探し


【目黒本町】特養の入居待ちの間だけ別の老人ホーム探し

3年以上待っている特養の入居待ち


特養への入居を希望される方の最大の問題は入居の待ち時間です。

今回弊社にご相談いただいた目黒区の目黒本町にお住いのご家族さまはすでに申し込みから3年が経過していました。


入居を希望されているのは長年、学芸大学でご商売をされていたご主人さまです。

現在、奥さまが在宅介護を行っておりますが年齢的にも介護が厳しくなってきておりました。


申込当初は1年ほどで入居できると思い、それならば頑張れるとデイサービスやお風呂サービスなどを利用しながら在宅介護を行っていました。


ところが3年が経過した現在でも順番が回ってきません。


当初1年とおもっていた在宅介護が3年になってしまい奥さまも身体がきつくなってきていました。


これ以上、在宅介護を継続するのは無理だと判断され特養の入居案内が来るまで別の老人ホームで面倒を看てもらうことを決められたそうです。


ケアマネジャーに相談したところ、老人ホーム紹介会社があることを知りインターネットで当社を見つけられたとのことでした。


無料相談のお電話をいただき、武蔵小山駅の近くにある喫茶店で待ち合わせをすることになりました。


ヒアリングの結果、冒頭に記載した特養の入居待ちが3年を経過していることがわかってきました。


ご主人さまのADL


ご主人さまはすでに仕事を後進に譲っており奥さまも仕事を辞められ専業主事として日々、ご主人さまのケアを頑張っておられました。


ご主人さまは半年ほど前に自宅で転倒してしまい左足を骨折してから移動は車いすとなっていました。


ご主人さまはとても大柄な方でした。


これまでご主人さま自身が立ったり座ったりができたため介助に問題は無かったのですが、骨折後は足の力が弱ってしまいベッドから車いすへの移乗やお風呂での介助といった行為を奥さま一人の力でこなすことはできなくなってしまいました。


状況の変化により特養の順番待ちを自宅で待つことが難しくなり費用がかさんでも介護付き有料老人ホームに入居することを選択されたのです。


ヒアリングで確認したご主人さまのADLがこちらになります。


食事:普通食(通常食)

歩行:車いす全部介助

排泄:全部介助

更衣:全部介助

義歯:上下義歯

認知症:アリ


足の骨折は治っていましたが、足を動かすと「痛い」とおっしゃり動くことを拒否することが多くなったとのことでした。


以前ショートステイを利用した際、介護士がベッドから車いすに移乗しようとすると足を痛がり身体を突っ張ってしまい介助が困難になってしまったことがあったそうです。


施設では、ご主人が大柄であるため介護士一人での介助が難しく二人介助であったこともヒアリングでわかりました。


日中はリハビリパンツにパッドを充てて過ごされ、夜間はオムツにパッドで眠られています。


認知症の程度は軽微ですが、時折ご自身がまだ仕事をしていると勘違いされ出社しようとすることもわかってきました。


出社しようとする行動を制限すると極度に怒るなどが見受けられるということでした。


手を出すような暴力行為はありません。


大柄な方は体格が理由で施設の受入れNGになってしまうことがあります。

もちろん施設側がご家族さまに体格を理由に入居NGとは伝えません。


しかしギリギリの人数で運営している介護現場において、二人、三人介助となってしまうとスタッフの拘束時間が他の方よりも多くなります。


そのことで業務に支障が出ると判断されてしまうと、入居を断られてしまうことがあります。


これは施設のわがままではありません。施設側も苦慮の末にに出した結論なのです。ただ、本当の理由をご家族さまが知ることはありません。


目黒区か世田谷区にある老人ホームを希望


今回のケースは特養の入居待ちということなので施設探しの際もその点を考慮した老人ホーム選びが必要となります。


奥さまより介護付き有料老人ホームで探してほしいという意向がありましたので必須条件、充分条件をお伺いしました。


必須条件

・目黒区か世田谷区にある老人ホーム

・介護付き有料老人ホーム

・一時入居金は400万円以下

・月額利用料は23万円以下(年金含む)

・10年以上のベテランスタッフがいる施設

・面会予約が必要ない施設


充分条件

・カラオケマシンがある


一般的な条件であったのですが1つだけ気になる条件がありました。

なぜ10年以上のベテランスタッフがいる施設なのでしょうか?


奥さまから回答をいただきました。


「以前、ショートステイを利用した施設があったんですが、経験年数の若いスタッフさんの不注意が原因の転倒やお薬の飲み忘れなどで何度も電話がかかったことがありました。ベテランスタッフがいればそんなことは無いと思うんです。」


理解しました。


条件の洗い出しが出来ましたので早速、目黒区、世田谷区内の介護付き有料老人ホームのピックアップに取り掛かりました。


ベテランスタッフに込めた想い


条件内の老人ホームを探すことにそれほど苦労はしませんでした。

今回私が重要視したのは奥さまが必須条件に込めたベテランスタッフの意図でした。


奥さまが老人ホームに抱いている不安を考慮すればベテランスタッフが数多く在籍している施設が好ましいと考えるのが普通です。


施設はシフトで成り立っています。ベテランスタッフが1人しかいない施設と数人いる施設どちらも条件は満たしていますが本当にそれだけを考えればよいのでしょうか。わたしには疑問がありました。


奥さまがベテランスタッフの重要性を伝えた理由は、スタッフの質ではないかと判断しました。


ベテランスタッフの多くは高い身体介護スキルを持ち、数多くのご入居者を見てきている経験値から小さな変化にも気づきます。


それは仕事をする上でとても重要なことです。

しかし反面、「老人とはこういうものだから仕方がない」というネガティブな考えを持っているスタッフもいるのです。


理論やテクニックは素晴らしいことが良いスタッフではないのです。


相談員になる前に、介護現場(介護付き有料老人ホーム)で働いてきた経験から感じていました。


常にご入居者の事を考え行動に反映させることが素晴らしいスタッフなのです。

それは話し方や接し方に表れます。


どんなに経験があるスタッフでもご入居者から好かれないスタッフというのも存在するのです。


スタッフの質はパンフレットでは決してわかりません。

当然ですが施設に訊いても答えることはありません。


当社は介護士の転職相談も行っております。

そうしたビジネスの中から最新の施設情報などが耳に入ってきます。


そのような情報ソースを含めて奥さまに提案するべき施設をピックアップしました。

奥さまはリストの中から3施設について見学依頼を出されました。


数ある介護付き有料老人ホームの中から


ご依頼をいただいた3施設に対して見学依頼を出します。

ご主人さまがデイサービスに行かれている時間を使って3施設を一気に回りました。



奥さまには事前に見学時に目を配っていただきたい点をご説明しております。

当社のホームページでも「老人ホームの選び方」としてまとめてありますのでお時間があるときに目を通していただければ幸いです。


見学が終了した後、ご自宅で見学の際に気になった点や分からなかったことなどをすり合わせる時間をいただきました。


奥さまの中ではすでに1つの施設に決められているような気がしましたがその場では触れません。


私が感じた点をいくつかお話してその日の見学は終了しました。


数日後、奥さまからお電話をいただき、入居手続きをお願いしたい施設についてご連絡をいただきました。


私が思っていた施設と同じでした。

決定の理由や他の施設を断った理由などについてお話をいただいたのですが、ページに載せてほしくないというご意向があるのでこの場で記載することは致しません。


決められた施設に連絡を行い入居の手続きを取り、ご主人さまの入居が決定しました。

あらかじめ施設には特養の入居が決まるまでの限定利用ということを伝えておりますので入居時にトラブルも発生しませんでした。


ご入居後にその後のご主人さまの状況を伺いたくお電話したことがありました。

その際、奥さまは、


「ご紹介していただいた施設に不満はありません。ただ、一度だけ施設の方に入れ歯をきれいに洗ってくださいと、お願いしたことがあります。主人の入れ歯が汚れていたことがあったんです。主人は食事と歌が何より好きな人なので汚れた入れ歯では美味しいものもおいしくないかもしれません、と伝えました。」


と、言われました。さらに、


「この間、面会に行くと丁度トイレの時だったようでスタッフさんが主人をトイレに案内してました。その時、主人の車いすを移動するスタッフさんを見たもう一人のスタッフさんが一緒にトイレに行くのを見かけました。大柄な主人なので二人でトイレ介助して下さってることがわかりました。お互いで声をかけたりしなくても自然な感じがしてとてもうれしかったです。」


とのことでした。


施設側の対応が確立していることの表れだと感じました。

奥さまが施設に対して満足されていることを受けて今回のケースをクローズとしました。


現在、新しい特養が増えていると言われていますが入居待ち状態が解消されたという報告はありません。

特養の順番を待ちきれずに老人ホームに入居するケースが増えてきています。


在宅介護を中心にデイサービスやショートステイを使いながら入居待ちをしているご家族さまも多いと思います。


今回のケースにご興味のある方は以下、無料相談までご連絡ください。


無料相談はこちらから


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