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【深沢】認知症が進行した旦那さまのために老人ホーム探しをはじめた奥さまからの入居相談

【深沢】認知症が進行した旦那さまのために老人ホーム探しをはじめた奥さまからの入居相談

※相談事例は全てご相談者さまの了承を得て記事化しております。



深沢で45年同居のご夫婦


今回は世田谷区の閑静な住宅街である深沢で45年旦那さまと同居を続けてきた奥さまからのご相談でした。



過去に老人ホームをご提案した深沢のご相談者さまからのご紹介でした。

早速、いただいたご連絡先に電話をかけ、深沢のご自宅での面談日程を取り決めました。



老人ホームへのご入居を検討されているのは旦那さまで現在、アルツハイマー型認知症を発症しておりました。

ただ、軽い見当識障害のため生活に大きな支障は出ていません。

※見当識障害とは時間や場所などに関する認識能力が低下し日常生活に支障をおよぼす障害で認知症の中核症状として比較的早い段階からあらわれます。



物忘れや何度も同じことを繰り返すことはありましたが、排泄の失敗や転倒などの心配は無く自立しておられます。



奥さまは現職で週5日、会社に出勤されています。

旦那さまのために食事や洗濯など家事全般を行っています。

2人のお子さまがおられますがすでに独立しており実家を出られています。



旦那さまは介護認定を受けておらずまた、デイサービスや訪問介護などの利用はありませんでした。

奥さまとしては訪問介護を利用したいと思っておりましたが旦那さまが介護サービスの利用を拒否していたからです。



身体介護が必要ないため老人ホームへの入居の必要は無いようにも思えますがなぜ、老人ホームへの入居相談となったのでしょう。



認知症進行への不安


ヒアリングでなぜ老人ホームへの入居を検討されているのかお伺いしました。



現在は介護が必要のない旦那さまですがこの先、認知症が進行する可能性を考えると早い段階で老人ホームでの生活が好ましいと考えられていることがわかりました。


お仕事を続けられることを希望されている奥さまは、認知症の進行により身体介護が始まってしまうと仕事に影響がでることに不安を持たれておりました。



またこの1年、旦那さまは1日中自宅から出ることが無く、誰とも話をしない状態が続いており、本人にとって決して良い環境ではないことも心配されていました。



老人ホームで他のご入居者と話をする環境に入ることで認知症の進行を遅らせることが出来ると考えておられました。



施設の入居条件


老人ホーム探しの理由がわかりましたので、施設の条件をお伺いしました。



・桜新町の施設が好ましいが三軒茶屋から二子玉川までの範囲であればOK

・特養以外

・アクティビティが充実している施設

・一時住居金が1000万円以下

・月額利用料が35万円以下



深沢は最寄り駅が田園都市線の桜新町駅となりますがバス網が充実しているため学芸大学や都立大学なども近く利便性が良いエリアです。



しかし今回は田園都市線沿線の施設という条件が必須となりました。

特養以外というのは見慣れない条件なので差し支えない範囲で理由をお伺いしました。



すると奥さまのご親族が過去に特養に入居していたことがあり、その際あまり良い対応をしてもらえなかったため(※内容については個人特定の可能性があるため割愛します。)施設に不信感を持たれていました。



老人ホームでお友達やアクティビティを楽しんでコミュニケーションを活発にしてもらいたいことが施設入居の主旨となるためアクティビティが充実している施設が必須条件となります。



費用面についても一時入居金、月額利用費など明確な数字を条件としていただけました。



桜新町を含む当該エリアは新設された特養があったり介護付き有料老人ホームを含め老人ホームがたくさんある地域です。



選択肢はたくさんありますので、現時点で評判の良い施設やアクティビティに力を入れている施設をリスト化していきます。



三軒茶屋から二子玉川までを対象エリアとしてリストを作成すると10件の施設がご提案可能でした。



通常であればもう少し絞り込みをするのですが今回は、奥さまがご自身で見極めたいという意向がありましたので10軒のリストとパンフレットをまとめてご説明に伺います。



各施設のご説明を行い、気になる点や見学をしてみたいと思う施設があればご連絡ください、としてその日の面談は終了となりました。



3日ほどして奥さまからお電話をいただき3軒の施設を見学したいとのご要望を受けそれぞれの施設に見学依頼書を送付しました。



見学した老人ホームの評価


見学した施設についてざっくりと記載します。



A施設:大手運営の介護付き有料老人ホーム。40人規模の施設で空きがあり介護士付き添いのお散歩をウリにしている施設。



B施設:大手運営の介護付き有料老人ホーム。50人のご入居者が利用しています。カラオケを中心に麻雀や囲碁、将棋、生け花などのアクティビティを積極的に行っている施設。



C施設:大手運営の介護付き有料老人ホーム。35人規模の施設で空きあり。建物が新しく最新の設備をウリにしている施設。アクティビティは合唱サークル、ドラムサークルなど音楽系に力を入れている。


奥さまが見学をご希望された施設は全て30人から40人の中規模施設で、大手運営の介護付き有料老人ホームという特徴を持っていました。



このことから奥さまが大手に対する安心感とご利用人数を重視されていることがわかります。



見学当日は私も同行し各施設を見学しました。

見学が終わった後にご自宅にて各施設の感想をいただきました。



奥さまの感想:

A施設:施設のそばにサイクリングロードがあり散歩しやすいことが好印象とのこと。介護士が全体的に若く活気がある印象を持った。ただ、ご入居者を下の名前で呼んでいる光景に対して違和感を持たれた。



B施設:アクティビティに力を入れていることがよくわかる施設。当日、カラオケを歌っているご入居者をみて友達が作りやすい環境であることが分かった。

ただカラオケを歌っている部屋の中で囲碁と将棋も行っていることに違和感を持たれていた。

介護士は若年層からベテランまでおりすれ違う際、立ち止まって挨拶をするなど礼儀正しさに好感が持てたとのこと。



C施設:建物が新しく最新の設備を備えていることに好感を持たれていた。合唱サークルなどアクティビティが全体的に音楽よりになっていることを若干気にされていた。介護士が共用部で大きな声でご入居者を呼ぶなどの行為に対して違和感を持たれていた。



奥さまは当社の相談事例を読まれており見学の際、見るべきポイントを絞っていました。

奥さまの感想は私とほぼ同じでしたので補足したのは以下だけでした。



・自立しているご入居者がどのくらいいるのか

・男女比



コミュニケーションを重視しての老人ホーム入居ですから旦那さまと同じような介護度の方がたくさんいることが老人ホーム選びでは重要となります。



また男女比などもコミュニケーションを取る上で大切な要因となります。男性1割、女性9割といった施設よりも男女比が1:1に近いほうが今回のケースでは好ましいと考えました。



施設ではご入居者同士で仲良しグループが複数存在します。



過去に働いていた経験から仲良しグループは性別が同じご入居者同士であることが多いことを知っていたからです。



そのため旦那さまがお友達を作るには男性のご入居者が多い施設のほうが好ましいと考えました。



最終的に決定するのは奥さまとなります。

その場で答えを出すべきではなく、じっくりと時間をかけ考えてご納得いただけたらご連絡してください、とお伝えしその場を去りました。



翌日、奥さまからご連絡をいただき各施設に対して2点ほど確認していただきたいことがあるとご質問をいただきました。

※質問内容については記事にしないことが条件であるため割愛いたします。



すぐに各施設に連絡を取り回答をいただき奥さまにお伝えしました。



それから2日ほどしてご連絡をいただきご入居について打ち合わせをご希望されたのでご自宅にお伺いいたしました。



奥さまが施設を決めた理由


最終的に奥さまはB施設にて入居することを決定されました。

決定の理由についてお伺いしました。



施設決定の理由

・3つの施設の中で男性が一番多かった

・ご自宅から近かった

・旦那さまがカラオケ好き、3施設で唯一カラオケ機器を保有していた

・介護士が礼儀正しく安心して任せられると実感できた



空きがあることはすでに確認済でしたのですぐに施設長に連絡し、ご入居の手続きに取り掛かりました。



入居日が決定し、入居当日には私も施設までお伺いしました。

世田谷区深沢


ご入居後のご様子


旦那さまはご入居から1週間ほどは帰宅願望が強く、荷物をまとめて帰宅する意思を介護士に伝えるなどされていたそうです。



ただ、カラオケが楽しいと感じられたようでカラオケを通してお友達が出来てくると帰宅願望も薄れてきたとのことでした。



奥さまは週1回ペースで面会を行っており都度、旦那さまの様子を確認しています。

介護士からの報告では積極的にアクティビティにお誘いすることで居室で過ごされる時間が少なくなってきたことなどが報告されたそうです。



夕食後や入浴後にビールを飲みたいと言われることがあると居室担当者からの報告から、面会時には小さめのビール缶セットをお土産に持っていかれていましたが、現在は施設にお願いしてビール缶を常備するようにしていただいているそうです。



食事は毎回、全量食べられており、介護士と仲良くなってくると、日中居室から出られ共有部のソファで会話を楽しむなどご自身からのコミュニケーションが増えてきているとのことでした。



奥さまからお礼のお言葉と、何かあったらまた連絡します、との回答をいただき今回のケースを満了といたしました。



深沢は世田谷区でも有数の高級住宅街であり、老人ホーム選びのご相談が多くなってきているエリアの1つでもあります。



老人ホームをお探しのご家族さまやこれから老人ホーム選びを始めようと思われる方はお気軽にご相談ください。


地域ごとの特徴などを踏まえた老人ホーム紹介のアドバイスを行っております。


尚、ご利用に際していかなる場合においても費用が発生することはございませんので安心してお問合せください。



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