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【都筑区】デイサービスを休みがちな母が家でぼんやり過ごす時間が増え心配


【南大泉】転倒事故のすべてが居室転倒?施設の説明に不信感を持ち住み替えを決意

※相談事例は全てご相談者さまの了承を得て記事化しております。


都筑区の茅ケ崎中央で独居の母


先日、都筑区茅ケ崎中央にお住まいのご家族からご入居相談をいただきました。


相談者は娘さまで、お母さま(86歳)が最近デイサービスを休みがちになり、家で過ごす時間が増えていることを心配されてました。

このままでは認知症を発症するのではないかと特に心配してました。


お母さまはこれまで独居で比較的自立して生活されてましたが、午前中からテレビの前でぼんやり座って過ごすことが増え、生活リズムの乱れが目立ってきたそうです。


娘さまは平日は仕事で家を空けることが多く、週末に様子を見る程度。

お母さまのことを聞いてみると、以前は定期的にデイサービスに通い、他の利用者さまと交流することで生活のメリハリを保ててましたが、ここ数週間はデイサービスに行かず、家で過ごすことが増えたそうです。


過去のご入居相談でも、デイサービスに通わなくなることで生活リズムが崩れ、独居高齢者の心身に影響が出て入居を検討されるケースは少なくありませんでした。


今回はまず、在宅での生活状況と身体状況を整理することから始めます。



入居前の現状確認とADL評価


相談の段階で、ご家族からヒアリングしたお母さまの生活能力をADL(活動能力)で整理しました。


【お母さま:86歳】

食事:普通食(通常食)

歩行:自立(外出時はシルバーカー)

排泄:自立

更衣:自立

義歯:ナシ

認知症:ナシ

要介護:非公開



入居相談員の視点からの注意点


娘さまには、在宅介護での注意点として以下をお伝えしました。


・デイサービスを休むことが増えると、活動量や社会的交流が減るため、意欲低下や孤立感が進む可能性がある


・長時間の独居による体調変化や事故リスクもある


・在宅介護のみに頼る場合、娘さま自身の負担も徐々に大きくなる


過去の事例からも、活動量低下や独居による不安がきっかけで施設入居を検討されたケースは多くあります。



老人ホーム探しで大切な条件の整理・深堀り


次に、娘さまと一緒に施設探しに必要な条件を整理しました。


ここでは施設探しだけではなく、ご入居後の満足感につながるため、意見合わせはたくさんの時間をかけてでもしっかりとおこなうことが大切なんです。


特に初めて老人ホームの利用を検討される場合はカン違いや思い込みによる理想と現実の誤差がトラブルになってしまうからです。


それを踏まえた上で、ある程度固まってきた条件がこちらです。


・家から徒歩またはバスで30分以内の距離 >娘さまは自動車免許がないため徒歩圏内か公共機関でいけることが条件


・デイサービスの併用が可能で、日中活動量を維持できる

>いくつかの施設形態では実質的に利用できない場合があることを説明しご納得いただく


・食事や入浴、排泄などの生活サポートがしっかりしている

>ホテルや旅館のような食事を想像される方が多いのでしっかりと説明をする。

(※あとに具体例を書きました)


・緊急時に医療連携が取れる施設 >ほとんどの施設は問題がないが医療連携という言葉のイメージと実際の意味を間違えている可能性があったのでしっかりと説明


過去の相談事例でも、独居高齢者がデイサービスを休みがちになる場合、生活リズムを維持できる施設選び非常に重要でした。


条件を整理した後、サ高住と介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホームの中で候補施設をいくつかリストアップ。特養については対象外となりました。


娘さまにお渡しして、見学希望日程の調整を行いました。


施設見学と相談員が伝えたポイント


施設見学では、居室・食堂・浴室・レクリエーションルームを確認していただき、施設長から日常生活サポートの説明を受けました。


また、相談員として施設利用に関して以下のことをお伝えしました。


・デイサービスを休むことがあっても、施設内ではスタッフさんが生活リズムをサポートしてくれる


・完全に自立できるわけではないが、安全・安心の環境が確保される


・入居後も本人のペースを尊重した支援が受けられる


娘さまは見学後、施設スタッフさんの対応や日常生活のサポート体制に安心され、入居手続きについて前向きに検討されることになりました。


ただ、だからと言って即決してください!などということはありません。

私が営業職時代だたとき、ノルマに焦って良いことばかり並べて、その日に結論を求めるような営業マンがいました。

でも、そういう売り方をしてた営業マンはその後、ほとんどがトラブル処理に時間を取られてしまって結果的にはみんな辞めてしまいました。


わたしは、自分のためとか、会社のノルマが厳しいからという理由で仕事するのではなく、相手のことを考えて仕事するほうが楽しいと考えるようになりました。


だから当時から決して結論を焦ることはしませんでした。それはこの業種になっても大いに私を助けてくれています。


想定されるケースをできるだけ書き出して事前に意見出しをして、お互いの情報と価値観を共通にしておくことがほんとうに大切なんです。



注意点:実は娘さまはご自身でもいくつかの老人ホームのWEBサイトなどを確認しており、食事メニューなどを見比べてました。

そして、豪華な食事メニューの写真を掲載している施設などに興味を持ってました。

ただ、そうした写真は月に1回とか半年に1回の豪華なイベント食であったり、家族と一緒に施設でご飯を食べる時の特別食(別途)だったりします。

日々の食事がそんなに豪華であれば、施設利用料の中にある食事費は驚くほどの値段になります・・・


これ、本当によくカン違いされる点ですからあえて文字にしました。

施設を良く見せようとする気持ちはわかるのですが日々の食事メニューをそのままのせればいいのに、と個人的には思います・・



施設入居後の生活サポートとデイサービス併用プラン


今回は施設入居とデイサービスの併用が出来ることが条件でしたので、それに合うような施設を探すことがビッグミッションでした。


施設入居後は、日々の生活リズムや食事・入浴・排泄のサポート、レクリエーション活動を通じてお母さまの生活意欲の維持が図られます。

施設生活は以下のようになることを想定しています。


・午前中は施設で生活リズムを整え、午後はデイサービスに通うことで活動量維持


・他利用者との交流により、孤立感の軽減


・食事や入浴のサポートを受けつつ、自立した行動も維持


過去の事例でも、デイサービスに通わなくなった高齢者が施設に入居し、適度に通所サービスを併用することで生活リズムが整い、社会性や生活意欲が回復したケースはたくさんあります。



帰宅願望や意欲低下など施設入居後に想定される具体例


施設入居後に見られる可能性のある行動として、以下のようなケースが想定できました。


【依頼系】


・家族に電話して外に出してほしいと頻回に頼む >自由外出が出来るのか施設と相談する >電話の本人所持などについても相談しておく


・レクリエーション参加前に部屋に戻りたいと申し出る >CM(ケアマネ)さんとよく話しあって折り合い点を見つける >実際にはPT(理学療法士)さんや、OT(作業療法士)さん、担当の介護スタッフさんと話し合ってみる


・食事の後、自宅の食材を持ってきてほしいと要求する >CM(ケアマネ)さんや施設長とよく話しあって条件をすり合わせる



【行動系】


・居室で長時間座ってぼんやりする

>CM(ケアマネ)さんとよく話し合し改善策を考える(長期目標・短期目標など)


デイルームに行かず、自室で過ごす

>CM(ケアマネ)さんとよく話し合し改善策を考える(長期目標・短期目標など)


帰宅支度の真似をする(カバンに物を詰めるなど) >帰宅願望は多かれ少なかれ出ることをご説明



【感情系】


自分のペースを乱されると不満を口にする

>事前にCM(ケアマネ)さんなどにお母さまのことを詳しくはなすことがベスト


レクリエーション参加中に不機嫌になる

>施設からの報告などを受けてから考える



入居相談員の視点


今回のご入居相談では、娘さまに以下の点を特に丁寧にお伝えしました。


・デイサービスを休んだり、家でぼんやりすることが認知症発症に直結することは無い(科学的関連性)


・施設では生活リズム維持のためのサポートがあり、完全に孤立することはない(人との交流)


・入居後も本人のペースを尊重しながら支援してくれる施設を選ぶことが大切


過去事例もふまえ、独居高齢者の生活維持と安全確保のバランスについて説明し、考えられる入居後の懸念事項などを洗い出し、ご説明することで、娘さまが入居を決断されるかの判断材料をご提供しました。


これが相談員として一番大事なことだと思ってます。


その結果、娘さまは当社がご紹介した施設での入居を決断されました。

相談員として本当にうれしい瞬間であり、責任の大きさを実感する瞬間でもあります。



入居後の安心サポート


今回のお母さまの件では、施設入居後、日々の生活支援に加え、レクリエーション活動や同年代の利用者との交流を通して、社会性や生活意欲を維持する取り組みが行われます。


また、施設との定期的な面談で生活状況の共有やADL維持の確認ができ、娘さまも安心して母の生活を見守ることが可能です。


デイサービス併用により、午前は施設で生活リズムを整え、午後はデイサービスで交流や運動を行うなど、柔軟な生活プランが作られたそうです。


あとは施設の介護スタッフさんやCM(ケアマネジャー)さんがサポートしてくれます。

入居相談としてできるのはここまでです。


この記事を読んでいる方で同じようなお悩みを持っている方も多いと思います。

当社では、入居相談で費用が発生することはありませんし、あとから謝礼金や出来高報酬を請求することなども一切ありません。


入居相談や、今の現状について気になっていることがある方は、気にせず以下よりご相談ください。




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