プロフィール
プロフィール
なぜ老人ホーム入居相談員となったのか
私は現在、老人ホームの紹介相談員をしています。年齢は4*歳です。
娘は成人して独立し、夫は単身赴任中。
今は、仕事と、施設に入所している母の面会を日課にしています。
元々はバリバリの営業職として、仕事一筋の毎日でした。しかし、40代になる頃、母が認知症を発症して状況が一変したんです。
仕事と介護の両立は本当に難しく、私も一度、心身ともに疲れ果ててしまいました。
その時、親身になって話を聞き、適切な施設を紹介してくれた相談員の方に出会ったんです。
「知識だけじゃなく、こんなに心に寄り添ってくれる人がいるんだ」と感銘を受けました。
会社を辞めるつもりはなかったんですが、母が施設で楽しそうに暮らしているのを見ているうちに相談員という職業に興味を持つように為しました。
もともと割り切りがハッキリしている性格もありモヤモヤしてるくらいなら飛び込んでしまえ!と思うようになり、長年勤めていた会社を退職して、この道に進むことを決めました。
他の先輩方はみんな長年、介護業種で仕事をしてきた生え抜きのプロばかりで戸惑う日々でしたが、考え方を変えました。
(まわりに頼れる先輩がこんなにいるなら安心して相談員を続けられる)
そう思うようになってから相談員として自信がつきましたし、勉強も楽しくなりました。
仕事を始めて驚いたのですが過去の営業経験で培ったコミュニケーション力と、何より私自身が「助けを求めていた家族」だった経験が、今の仕事の土台になっています。
だから、相談に来られるご家族が抱える「もっと早く施設を探すべきだったか」という罪悪感や、「費用は大丈夫だろうか」という不安も、痛いほどよくわかります。
私は決して「こうすべきだ」と決めつけません。
まずはじっくりお話を聞いて、ご家族の状況に一番ふさわしい現実的な解決策を一緒に探していくのが、私のやり方です。
大変なこともありますが、相談者の方の表情が少しでも明るくなるのを見るのが、私の喜びです。
仕事の合間に、近所のブックカフェで本を読むのが、唯一のリフレッシュの時間です。
記事 (6)
小野寺 柚月
老人ホーム入居相談員
