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【碑文谷】認知症による昼夜逆転から徘徊、在宅ケアが限界となり老人ホーム入居をご検討

【碑文谷】認知症による昼夜逆転から徘徊、在宅ケアが限界となり老人ホーム入居をご検討

※相談事例は全てご相談者さまの了承を得て記事化しております。


碑文谷の認知症のご主人さまとの同居が限界


フリーダイヤルにかかったご相談内容となります。


碑文谷にお住いの79歳の奥さまがご相談者となります。

2年前に認知症を発症したご主人さまとの同居が限界でこれ以上、一緒に住むのが辛いということでした。


これまでの経緯をお伺いしました。

ご主人さまは現在80歳で2年前に認知症を発症しています。



ご主人さまは65歳で定年した後、再雇用で70歳まで元気にお仕事を続けられました。



再雇用の年齢上限まで勤め上げた後、年金生活に入ります。

趣味だった鉄道の旅を楽しまれ日本全国を旅していました。



78歳の時に転倒し骨折をしてから足腰が弱くなり、長い距離を歩くことが出来なくなってしまい旅に出る元気もなくなってしまったそうです。



ご相談者さまは家にこもりがちになっていたご主人さまを心配して近場の温泉旅行などを提案するのですがご主人さまは行かない、と拒否してしまいます。



ご自宅で日中テレビを観ている生活が続く中、ご主人さまに変化が表れ始めました。

昼間テレビを観ながら眠ってしまうことが多くなり、記憶があいまいになってきました。



昼食を食べた直後に、昼食を食べたか確認するようになりました。

年相応に忘れっぽくなっているのかと思っていた奥さまですが、ご主人さまが夜中に旅支度をして出かけようとする行動を繰り返すようになり認知症を疑うようになりました。



診断の結果、アルツハイマー型認知症を発症していました。

ご主人さまが認知症と分かりショックを受けた奥さまですが、排泄介助などはなく普通に生活が出来ているため特に不自由も感じていませんでした。



ところがこの数か月で認知症が進行しご主人さまの徘徊が始まってしまいました。


日中のほとんどをパジャマ姿のままリビングで過ごすようになり食事以外はうたた寝するようになりました。



そして夜になると起き出してきて着替えをし、何かを詰め込んだバッグを持って外に出ようとするようになってしまいました。



奥さまは一生懸命に止めますが、ご主人さまは電車に間に合わなくなるからドケ!と大声を出して怒り出したり、奥さまを突き飛ばすようにもなってしまいました。



たまに夜中に静かにしているので寝ているかかとご様子を伺うとご自身のスマホでJRに電話をかけていました。

何をしているのか質問すると、寝台電車の予約を取ろうとしていると言われたそうです。



その寝台電車は今はもう走っておらず、奥さまとご主人の再雇用が終わった記念に出かけた北海道旅で乗った電車だったそうです。



それを知った奥さまは涙が出てしまい電話を止めることが出来なかったそうです。



その時初めて認知症について恐怖を感じたそうです。



このままいくとご主人さまは自分のことも忘れてしまうのではないかと思うといてもたってもいられなくなり、2人のお子さまにご相談されたそうです。



ご家族さまから老人ホーム入居のご提案


状況を知ったお子さまがご実家のある碑文谷に駆けつけました。

そこでお父さまの現状を見て驚かれたそうです。



お父さまは長男に対して、学校はどうしたんだ?今日は学校が無い日か、と言われたそうです。


ご長男はその発言を聞いて絶句されたそうです。



奥さまは昼夜逆転生活が本当にしんどくなっていました。

夜11時ごろになると起き出してきてゴソゴソと何かをする音を聞くたびに知症が進行しているのではないかと哀しい気持ちになってしまいます。



2人の息子さまに連絡する頻度が多くなっていました。



昼夜逆転生活でご相談者さまが弱ってしまったこと、お父さまの記憶がどんどんと無くなってしまうこと、徘徊が頻回していることを危惧したお子さまたちはお父さまを老人ホームに預けることをご提案されたそうです。



お母さまもこのままではご自身も病気になってしまったり、認知症を発症するのではないかと不安になっていました。



ご相談者さまは、お子さまたちからのご提案を受けて老人ホームへの入居を決意されました。

次男さまが当社の相談記事で同じような事例を見つけお母さまに相談することを促したそうです。



お父さまのADLと施設探しの条件


施設探しの前にお父さまのADLと必須条件、充分条件を伺いました。



【お父さま:80歳】

食事:普通食(通常食)

歩行:自立

排泄:自立

更衣:自立

義歯:上下義歯

認知症:アリ(アルツハイマー型)

介護度:要支援2



お父さまが要支援2であることが分かりましたがお話を伺った限り、徘徊や妄想が確認できますし、暴言暴力などの問題行動も確認できます。



判定した期間が少し前であることから実際にはもう少し介護度が上がっているのではと思われました。



老人ホームを探すにあたり改めて要介護認定を受ける必要をご説明いたしました。



また老人ホーム紹介に関して諸条件を頂きました。



◆必須条件

・一時入居金:250万円

・月額利用料:30万円

・看取り対応

・公共交通で40分以内

※基本はお父さまの貯金と年金だが不足分はご兄弟で補填する


◆充分条件

・中庭でも良いのでお散歩をさせてほしい

・評判の良い施設

・グループホーム不可

・特養不可



次男さまは施設について色々と調べられており、一時入居金をまとまって支払うことで月額の費用を抑えられるならまとめて支払うことも可能であることが伝えられました。



例えば一時入居金が500万円でも月額利用料が21万円になるのであればそちらを優先したいということでした。



また次男さまよりグループホームと特養については対象外ということも伝えられました。



なぜグループホームと特養が不可なのかお伺いしました。

すると次男さまは口コミの評判から、この2つは対象外にしたいと結論されたことが分かりました。



グループホームについては介護士が疲弊してしまうケースが多いことを挙げられていました。

疲弊した職員が働くような環境では事故などがおこる可能性が高くなると、心配されていました。



特養についても同様で口コミをみて介護職員のケアについて不信感を持たれていました。


【注意】あくまでも口コミで次男さまが感じた感想であり現実がそうであるとは限りません。また当社ではご相談者さまに対して最適であると判断した場合はグループホームや特養のご提案も行っております。



今回のケースではご家族さまがグループホームと特養の検討を外すように希望されておりますので対象から外しました。

なぜなら、仮に当社でお父さまに合っているグループホームをご提案しご入居したとしても、何らかの理由で問題になってしまうことがあるからです。



入居相談員がすべきことはご入居希望者さまの状態を伺い、保証人さまの条件に合った施設をご提案することなのです。

ごり押しすれば必ずトラブルになります。



さて、ご相談者さまがお住いの碑文谷は電車で言えば東急東横線の学芸大学、都立大学が最寄り駅になります。

駒澤通りがありバス網が発達しており色々な場所に行くことが出来る便利な土地です。


目黒区は施設探しには困らないエリアです。


施設探しを始めるといくつか対象となり得る施設が見つかりました。



料金バランスを考慮した施設選び


キャンペーン中の施設なども含めてかなりの数の施設が候補になりました。



早速リストを持ってご提案をしました。

施設についてご説明をすると次男さまから月額利用費について質問をされました。



施設によって料金テーブルが3つほどあることについての質問でした。

最近の老人ホームはご利用者さまの予算事情を考慮していくつかの料金形態を持っているところが多くなっています。



例題にてわかりやすくご説明します。

ある架空の介護付き有料老人ホームが3つの料金システムを用意していました。



料金1

一時入居金:500万円

月額利用費:20万円


料金2

一時入居金:300万円

月額利用費:25万円


料金3

一時入居金:0万円

月額利用費:35万円



どれがお得なのか教えてほしいと質問されたとします。

まずお伝えすべきは料金の違いによってサービスが異なることはありません。



そして介護職員がどの料金形態で入ったかなどを知ることはあまりありません。

※自身で調べようと思えば契約書を確認するなどで契約形態を知ることが出来ますが、現場で働く介護職員が利用料金についてそこまで確認するケースを私は知りません。



ポイントはご入居者さまがどのくらい施設を利用するかにより支払う料金に差が出ることです。



利用年数による比較を出すとわかりやすいと思います。

3年利用と10年利用で比較してみましょう。



【利用年数:3年の場合】

料金1

一時入居金:500万円

月額利用費:20万円×36か月

支払合計:1220万円


料金2

一時入居金:300万円

月額利用費:25万円×36か月

支払合計:1200万円


料金3

一時入居金:0万円

月額利用費:35万円

支払合計:1260万円



【利用年数:10年の場合】

料金1

一時入居金:500万円

月額利用費:20万円×120か月

支払合計:2900万円


料金2

一時入居金:300万円

月額利用費:25万円×120か月

支払合計:3300万円


料金3

一時入居金:0万円

月額利用費:35万円×120か月

支払合計:4200万円


3年利用だと大きな差は無いように思えますが10年で計算すると大きな違いがあることが分かると思います。

例題では、料金形態の違いにより10年で1200万円もの差額が生じていることが分かると思います。



ちなみに日本人男性の寿命ですが厚生労働省が2022年に発表したデータでは81.05歳です。


お父さまの年齢は現在80歳ですから寿命を考慮すれば料金2が適切だと言えます。

しかし、命の灯は単純なデータでは表せません。



私が昔、介護士として働いていた現場には95歳以上の男性もおりました。

この業界で長く働いていると平均寿命はあくまでも日本全国におけるデータでしかないことが分かります。



ご家族さまはリストから3つの施設について見学依頼を希望されました。



見学後に即決した施設とは


お母さま、ご長男、次男さまが見学に行かれました。

3つの施設の見学が終了した後に感想を伺うお時間を頂きました。



お母さまはどの施設も一緒に見えたと仰いました。

決断は息子さまにお任せするとのことでした。



ご長男さまは少し高くても大手の介護付き有料老人ホームが良いと判断されていました。

一時入居金を高くして月額利用料を少しでも安くするのがベストだという見解でした。



次男さまは少し違った見解を持たれていました。

お父さまがどのくらい施設を利用するのかを考えていました。

そこを基軸に考えるとご長男さまと別の老人ホームを選択されていました。



このような場合、入居相談員としては必要な情報を提供することが役目となります。

ご兄弟からいくつかのご質問を頂き対応いたします。



最終的に次男さまが考えられていた施設に決定いたしました。



空き室と契約事項について改めて確認を行いました。

当該施設は料金について2つのテーブルを持っていました。



一時入居金が安く月額利用料が少し高いプランと一時入居金を高くして月額利用料が安いプランでした。



最終的にご家族さまは一時入居金が安く月額利用料が高いプランを選択されました。



施設側から受入許諾を得ましたので契約手続きに取り掛かりました。

必要書類の記載方法や取り寄せなどについてサポートを行いました。



無事に契約が完了し入居日が確定いたしました。



ご入居後のご様子


ご入居後、しばらくはお父さまに帰宅願望が現れたことがご報告されました。

介護職員に対して強く当たるなどの行為が確認されましたが暴言とまではいかず、暴力はありませんでした。



施設側からもお父さまの行動が想定内であることなどが報告され、時間をかけて施設に慣れていただくような対策を取ることが説明されています。



昼夜逆転は施設にご入居後も変わらず、夜勤スタッフから夜の時間にお父さまが居室から出てくることが報告されていました。



夜勤スタッフがいち早く徘徊を確認し都度、お父さまを居室にご案内することが出来ており転倒事故は発生していませんでした。



出来るだけお薬を使わない方向でケア方針が決められておりますが、ご入居当初については眠前薬として弱めの睡眠導入剤が適用されていました。


お父さまの生活リズムが元に戻った段階で投与終了となるとのことでした。



また、日中テレビを観て寝てしまうと夜の行動が活発になってしまうため、レクリエーションへの参加案内や施設内散歩案内を行うなどして昼間の活動量を増やすケアプランが作られていました。



ご家族さまは選んだ施設でお父さまの安全が守られていることに満足されていました。

また、お母さまは独居生活になり昼夜逆転生活が治ってきていました。



一時落ちてしまっていた体重も回復してきており、ご様子も明るくなってきたことが報告されました。



ご家族さまが心配されていた転倒についてしっかりとした対応がとられていること、お母さまが元気になってきたことを受けて今回のケースを終了といたしました。



認知症の方との同居が難しいと感じているご家族さまへ


今回のケースは認知症と徘徊に関して同居している奥さまが同居限界になってしまった相談事例となります。



同じようなケースは昨今増えており、特に老々介護で介護する立場の方が精神的、身体的に限界になってしまうことが顕著になっております。



老人ホームで3交代で働いている介護職員でもケアはキツイ仕事です。

それを交代要員もなくお独りで全てをこなすのは本当に辛い作業です。



特にいつ徘徊がおこるか分からないような状態や、突然の感情の起伏などは介護する立場からするとストレスになってしまいます。



いつ何が起こるかわらない、という常態化した不安は大きなストレス要因となります。



現在、老々介護に限らず在宅でケアをされている方で限界を感じられているご家族さま向けに無料のご入居相談を行っております。



老人ホームのご入居先提案から、在宅介護での心得、カウンセリングなども行っております。



詳しくは以下、ご相談フォームよりご連絡いただければ幸いです。



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