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【池尻】精神的な限界で老人ホーム探しをはじめたご家族さまの切実な理由

【池尻】精神的な限界で老人ホーム探しをはじめたご家族さまの切実な理由

※相談事例は全てご相談者さまの了承を得て記事化しております。



精神的な限界から同居をあきらめ老人ホーム探し


池尻にお住いのご家族さまから無料相談ダイヤルにご相談が入りました。



現在89歳になるお母さまとこれ以上、一緒に暮らすことはできないので入居先の老人ホームを探してほしい、というご依頼でした。



日程を伺い渋谷相談室でヒアリングをすることになりました。



当日は娘さまとご主人さまのお二人が来室されました。

老人ホーム探しをはじめられた理由や現状などをお伺いし以下にまとめました。



【現状】

・同居年数は4年

・身体的な介護などは無し

・デイサービスを使っていたが本人の拒否により今は無し

・お母さまがご家族さまを中傷している


【施設検討理由】

・妄想の悪化に伴い家族への誹謗中傷がひどくなり精神的に疲れてしまった

・今後、認知症などを発症するなどしたら面倒をみる自信がない

・身体介助をする自信が持てない



少し前からお母さまの発言に違和感を覚えていたご家族さまでしたが、最近になり明らかに言動がおかしいことから、認知症診断をされましたが認知症ではありませんでした。



しかし、お母さまはことあるごとに娘さまに攻撃的な発言を繰り返すようになっていました。



「アナタに財布を取られちゃったからお出かけすることもできない!」

「みんなで食事をしてるのに私だけ食事を出してくれない!だれか助けてください!」

「アナタは私のお金が欲しいだけだ!」

「わたしの洋服を捨てないで!」



特に娘さまにつらく当たるようになってしまいました。

最初のうちこそ反論していた娘さまですが、あまりに攻撃的な発言を繰り返すお母さまにある種の病気の疑いを持たれました。



そこで改めて検査をすると老年期の統合失調症であることがわかりました。

お母さまは妄想性障害を患っていました。



妄想性障害とは友人や家族が自分に嫌がらせをしているなど現実とは異なる妄想を抱く障害であり認知症に進行してしまうこともあります。



娘さまは、お母さまが病気であることは理解はしつつも、毎日攻撃的な発言が繰り返されることでストレスを抱え込んでしまいました。


そしてついに同居の限界を迎えてしまったのです。



池尻のご自宅から老人ホームへ


お母さまのADLを伺うと自立していることがわかります。



【お母さま:89歳】

食事:普通食(通常食)

歩行:自立

排泄:自立

更衣:自立

義歯:ナシ

認知症:なし



昨年までは世田谷公園を散歩されたり、お買い物を楽しんでいましたが統合失調症が進行すると外出することが少なくなり今は、週に1回散歩に出かければ良いほうでした。

散歩から帰ってくると、



「お財布を盗まれてしまった。なんとかして。」 「お隣さんは私の悪口をみんなに言いふらしていて気分が悪い。」 「男の人が私を狙ってるから警察に連絡して頂戴!早く!」



などネガティブな発言を繰り返すため、娘さまはお母さまがお散歩から帰ってくると疲れてしまったそうです。



また、お母さまが警察に連絡をしてしまいご自宅まで警察が来る事態となってしまったこともあったそうです。



これから先、認知症を発症する可能性や、身体介護が必要になってくるなどを考慮しご家族さまで話し合いの結果、老人ホームへのご入居を決断されました。



ご相談内容があらまし理解できたところで必須条件と充分条件をヒアリングします。



◆必須条件

・池尻大橋のご自宅から30分圏内

・一時入居金+月額利用費:お母さまの年金と貯金の範囲内

・看取り対応


◆充分条件

・できるだけ早く入居できること



まず、施設の立地を調査します。


池尻は縦に広いエリアで池尻大橋を中心に北側は駒場東大前から池ノ上あたりまでが対象範囲となります。



南側は祐天寺、学芸大学あたりまでの施設が対象となります。

田園都市線であれば渋谷、原宿、三軒茶屋から用賀あたりまでが必須条件を満たすエリアとなります。



世田谷区にはたくさんの老人ホームがあり介護付き有料老人ホーム、住宅型老人ホーム、グループホーム、特養がひしめき合っています。

もちろんデイサービスや老健なども複数存在します。

ナースが24時間常駐している老人ホームも選択肢に困らないほどあります。



必須条件の1つである施設の場所については問題ないことがわかります。

次に、必須条件にある一時入居金と月額費用です。



お父さまはすでに他界されておりその資産とご実家を処分した際の売却費が貯金となっておりました。

現在至急されている年金と併せてプランを構築します。



お母さまは現在89歳とご高齢になっていることから老人ホームでの生活を何年で見積もりをするかにより費用の算出を行う必要があります。



リストは多角的に作る必要がありました。

今回は以下を想定して老人ホーム探しを行いました。



想定利用年数:5年

想定利用年数:10年

想定利用年数:15年



一時入居金は貯金額の30%を上限として算出しました。残額を想定利用年数に当て込み月額利用費を算出していきます。



5年と15年では月額利用費に3倍のひらきが出ますからリストアップする施設も全く異なります。



少し情報量が多くなりましたがリストが完成したので改めて打ち合わせのお時間を設定します。



池尻を中心とした施設の見学


ご家族さまに施設のメリット、デメリットをご説明すると見学を希望される施設が4つほど出てきました。

ちなみにご家族さまは想定利用年数10年を軸に考慮されました。



A施設:介護付き有料老人ホーム

・中規模施設

・大手の介護付き有料老人ホーム

・アクティビティに力を入れている

・介護度の変化により系列への転居がスムーズに行える



B施設:介護付き有料老人ホーム

・大規模施設

・大手の介護付き有料老人ホーム

・最新の介護器材を導入していることを推している

・介護度の変化により系列への転居がスムーズに行える



C施設:介護付き有料老人ホーム

・中堅の介護付き有料老人ホーム

・入居金キャンペーンを行っており一時入居金を安く抑えることが出来る

・介護福祉士を積極採用していることがメリット



D施設:サ高住

・中堅のサービス付き高齢者向け住宅

・看取りまで対応可能

・介護度により費用を選択できるため費用対効果が高い

・新しい建物



2日間にわたって4施設を見学する日程を組みました。

全施設を見学し終わった後に打ち合わせをするお時間をいただきました。



見学はご家族さま、お母さま、相談員で行っております。

見学後の打ち合わせにてご家族さまの感想を伺います。


A施設:介護付き有料老人ホーム

>施設長が丁寧で信用できると思えました。介護士の方も立ち止まって挨拶をしてくれるなど全体を通して丁寧な印象を持ちました。



B施設:介護付き有料老人ホーム

>最新の器材などを使っていることをしきりに強調していましたが最新の器材を使うことが介護でどれくらい大事なのかわかりませんでした。

A施設よりも介護士の方がゆったりと仕事をしていると思いました。



C施設:介護付き有料老人ホーム

>母があとどれだけ生きるのかわからないので費用はできるだけ抑えたいと思えばこの施設が一番だと思います。

資格を持っている介護士(介護福祉士の意)が多いという説明がありましたが実際に資格を持っている人とそうではない人でそんなに介護の仕事がかわるのかな?って感じました。

A施設、B施設に比べると施設内が静かで少し暗い感じを受けましたが大丈夫でしょうか。



D施設:サ高住

>お部屋が広いのがいいなと思いました。今は自立なので金額を抑えて介護度が上がった時に外部サービスを利用して身体介護をお願いするというのは魅力があります。

ただ、言い方は悪いですが普通の高齢者が多く、母がその中で友達とかができるのか少し心配です。



ご家族さまの感想としてはC施設に興味を持たれていると感じます。

相談員として感じた各施設の感想をお話してその日は帰社しました。



池尻のご家族さまの決断


4日ほどして娘さまからお電話をいただきました。

最終的な結論を出すにあたりもう一度、打ち合わせをしたいとのことでした。



そこで渋谷相談室でヒアリングの時間を設定しました。


当日、娘さまからいただいたのは意外な発言でした。



「今回見学した施設はどれも良く私としてはどれでも良いと思いました。本来であればもう少ししっかりと調べる必要があるのかもしれませんが、これ以上、母と一緒に暮らすのはつらいです。

申し訳ありませんが一番早く入居できる施設に手続きを取ってもらえますか。」



見学後に娘さまに何があったのかについてヒアリングを行いましたが、そのことは記事にしない条件となりましたので割愛いたします。



ただ、ご家族さまの意向としてこれ以上在宅介護を続けることはできないという結論に至ったことは事実です。



老人ホーム探しを始めたときから、一刻も早い同居の終わりを望まれていたのです。

※同居の限界理由については後述いたします。



相談員としてはご家族さまの心情をおもんばかる必要があります。

すぐに、各施設に最短入居日について問い合わせをしました。



B施設が最短であることがわかり、ご家族さまにその旨をお伝えします。

すると、娘さまからB施設への入居手続きを進めるよう指示をいただきました。



相談員としてはC施設を選択されるのではと思っていただけに意外でした。この決断はご家族さまが同居に対して限界に達していることを意味していると理解しました。



手続きが完了し予定されていた入居日にお母さまは無事に入居されました。



入居前に過去の経験からアドバイスをいたしましたので下記します。



・お母さまの帰宅願望が強いようであれば、入居後は1週間に1度程度の面会を検討してください。

・施設に慣れてきたら月1回程度面会を検討してください。

・様子を見ながら外食等、外に連れ出してあげることを検討してください。



入居後、1か月ほどしてからご様子伺いのお電話をしたところ、帰宅願望もおさまり介護士と仲良くなるなどの様子が確認できたため今回のケースをクローズとしました。



在宅介護から老人ホーム入居を検討される理由


文末となりますが在宅介護から老人ホームへの入居を検討される理由について触れてみたいと思います。



ご本人さまが老人ホームへの入居を決断された理由は除外し、在宅介護(または同居)を行っているご家族さまが施設入居を決断された理由をランキングとしました。



1:介護度が上がってしまい在宅で面倒を看ることが難しくなった(身体介護の限界)

2:ご家族が精神的な限界を感じてしまった

3:認知症を発症した/認知症が進行してしまった

4:ご家族が体力的な限界を感じてしまった

5:状況が変わり在宅介護が出来なくなってしまった



ご家族さまが精神的な限界を感じて老人ホーム探しを始められるのは施設入居の理由の第二位です。

※当社での相談事例を数値化した際のデータとなります。



今回のケースは老人ホームへの入居を検討される理由として稀有なケースではありません。

むしろ以前に比べて多くなっていると言えます。


以下に無料相談フォームへのリンクを設置いたしましたので、同じような状況のご家族さまにおかれましては一度、無料相談までお電話いただければ幸いです。

尚、いかなる場合においても費用が発生することはございません。



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